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恋人になっていつか飽きて別れてしまうくらいなら……、親友のままで充分だと、お互い想いを伝えず同居している蒼介と千秋。ずっとこのまま年をとって死ぬまでこの関係が続くと思っていたが、ある日、千秋が事故にあい死んでしまう――。病院の帰り、千秋にもう一度会いたいという想いが膨れ上がり…ふと気づけば見知らぬ場所が目の前に広がっていて…!?“無垢な純愛、しよう。”ボーイズラブレーベル「mukul」第1弾！
あと一歩のところで千秋に手が届かなかった事に苛立ちと悔しさが込み上げる。夢ですら会えない事に拳を握りしめる蒼介だが、次の瞬間、目の前に見知らぬ男がふたり現れる。彼らは幽世に住むアヤカシらしく、千秋を生き返らせてあげてもいいと言うが――!?『もしそれが叶うのなら俺はなんだってする』、藁にもすがる思いで決意を固めある条件の元、再び千秋と顔を合わせる事となるが思った以上にうまく話が進むわけでもなく……。
知らない手、目線の高ささえ違う…。顔にかかる髪さえ自分でも違和感を感じているのに、どうやって千秋に気づいて貰えば良いのか分からないままの蒼介。楽勝だと思っていたのに思うようにいかず、自身のそれが自惚れだったと実感すればするほど募る苛立ち。そんな中、羅刹に押し倒され――!?
「目の前にいる蒼介より、あいつの事が気になるなんて…」そう感じている千秋は、疑問を解くために名前も知らない蒼介に似た彼の元へと向かい、問い詰めるがはぐらかされ、逃げられてしまう。逃げた彼を追いかけるが、見たこともない化物に出会ってしまい――!?
