あらすじ就職しても、ひたすら下働き、他人の尻ぬぐい!それより、オレァ!!みゅじっしゃんになるんや!!好評ヒューマン・ジャムセッション!!恒例のジャズ・フェスの為来日したボブ・ジョーンズは、50年代に一世を風靡したジャズ・ドラマー。しかしかつての栄光に甘んじているだけの彼には、昔のような腕も魅力もなかった。が、酒場で飲んだくれているボブの前で、オサムが驚くほどヘッタクソだけど、驚くほどアツいサックスを吹き出すと…。
主人公はミュージシャン。サックスで身を立てようとする青年のお話です。主人公を含めた音楽に携わる者たちの置かれた状況をうまくとらえて、彼らの音楽に対するスタンスの違いでストーリーを構成。うまいだけのスタジオミュージシャン、最後のチャンスに賭けるベーシスト、親の七光りのアイドル…。埋もれるのかのし上がるのか、それは技術だけじゃないし心意気だけでもない。自分の才能を信じて道を進むその悲喜こもごもが伝わってきます。それで、夢の途中というより苦労の途中、で終わってしまうのが何とも切ない。このラスト、決してHAPPYじゃないと思うのですが…。苦労してる知り合いを見ているせいで、深読みしすぎてますかね。