「東コレに出すからには君の服がVoCE di modaの表紙を飾ることは絶対です」 社長から“国内若手ナンバーワンの証”とも言われる雑誌の表紙を飾るように命じられた市(いち)。しかし過去のトラウマによってデザインが描けないままでいた。右腕として市のラインにジョインした燦(さん)も市のイマジネーションの枯渇には頭を抱えていた。そんな二人の前に突如ずらりと並べられた“妙な服”が現れる。これだけの数のデザインを出すパワーと発想に、一緒に見ていた社長は市が作ったものだと思い込むが、実はそれは千(せん)が作ったものだったー。東京コレクションは目前。VoCE di modaの表紙をとることができるのは1メゾンのみ。強烈なライバル、一姫が出現する中、3人の行く末はいかにー。
「仲間がやりたいことは諦めない!!」 東京コレクションに向けた制作の中、チームの誰もが具現化するのが難しいと話すラストルックをただ一人、千だけは諦めなかった。「市はあのラストルックを作りたいはずだよ」そう言う千に対し、自分のこだわりだけでなくチームの潤滑を優先する市。そこで千は、悩んだ末にチームの意思疎通のために“自分にとって最も有効な手段”で向き合いーー。そんなある日、3人のもとにモード・イン・ジャパンのインタビューの依頼が舞い降りてくる。依頼記者は過去に「Copy Kitten(模倣犯)」という言葉が施されたタイトルで「市と市の母に関する記事」を書いた人間だったー。一筋縄ではいかないチームでの制作。3人は東京コレクションのナンバーワンになれるのか!? ハラハラドキドキの第3巻。