あらすじ

物心つく頃から母親と2人で暮らしてきた斧塚は、愛に飢えた子供だった。決して愛されていなかった訳ではないが、男ができる度に叔母の家に追いやられた記憶。自分でもうまく説明できないイラつきを抱えたまま、高校生になっても燻らせていたそれを初めて癒してくれたのが、継田(つぐた)先輩だった。男同士とか関係なく、“特別な人”だと思っていた。あの事件が起こるまでは…。「俺じゃだめか」バリタチ料理人×ビッチ小説家、ワケアリ男達の過去が交差する…邂逅ラブ
僕をこんなにしておいて(1)

8年ぶりに戻ってきた地元で叔母の弁当屋を手伝う斧塚薫(おのづかかおる)は、配達先で岩清水(いわしみず)という男と衝撃的な出会いをする。ズケズケと不躾なその男は、初対面にも関わらず「あんた男好きだろ」と斧塚を煽ってきてー…!「お兄さん、チ●ポ貸してくんない?」バリタチ料理人×ビッチ小説家、ワケアリ男達の過去が交差する…邂逅ラブ

僕をこんなにしておいて(2)

いつも通り常連客の岩清水から弁当配達の指名を受けた斧塚は、勢いよくマンションから飛び出してきた本人と鉢合わせる。後ろから追いかけてきた男を見て、咄嗟に岩清水を庇う斧塚だったが、実はその男は出版社の編集者で…?「お兄さん、チ●ポ貸してくんない?」バリタチ料理人×ビッチ小説家、ワケアリ男達の過去が交差する…邂逅ラブ

僕をこんなにしておいて(3)

岩清水にせがまれキスをしてからというもの、斧塚はいかがわしい夢で目覚めたり悶々とした日々を送るようになっていた。その日も自ら連絡するかすまいか迷っていると、いつもの電話ではなく珍しく店先に悩みの種の張本人が現れる。初対面から変わらず飄々とした調子の中に時折意外な一面を見せる岩清水に、斧塚はポツリポツリとこの街であった過去を話し始め…。「もっと慰めてあげよっか」バリタチ料理人×ビッチ小説家、ワケアリ男達の過去が交差する…邂逅ラブ

僕をこんなにしておいて(4)

物心つく頃から母親と2人で暮らしてきた斧塚は、愛に飢えた子供だった。決して愛されていなかった訳ではないが、男ができる度に叔母の家に追いやられた記憶。自分でもうまく説明できないイラつきを抱えたまま、高校生になっても燻らせていたそれを初めて癒してくれたのが、継田(つぐた)先輩だった。男同士とか関係なく、“特別な人”だと思っていた。あの事件が起こるまでは…。「俺じゃだめか」バリタチ料理人×ビッチ小説家、ワケアリ男達の過去が交差する…邂逅ラブ

僕をこんなにしておいて(5)

「俺じゃだめか」斧塚から発せられた思いがけない告白に動揺する岩清水。適当な理由をつけその場は断るが、度々逡巡し、積年の夢であった清河賞獲得のため着手した新作の筆はなかなか進まない。そこへタイミング良く玄関のインターホンが鳴り、担当編集の結城(ゆうき)が訪ねてくる。心遣いに喜んだのも束の間、結城の後ろには斧塚が立っており…。「…君、本当にヒーローみたい」バリタチ料理人×ビッチ小説家、ワケアリ男達の過去が交差する…邂逅ラブ

僕をこんなにしておいて(6)

紆余曲折を経て、ついに想いが通じ合った2人は、互いの熱を確かめ合うように身体を重ねる。8年ぶりに戻った地元で岩清水と出会い、仕事に恋に、人生が好転してきたことに喜びを感じる斧塚。ところが、ある日突然やって来た高校時代の友人・ワタルとの再会により、驚愕の事実が判明してー…?「好きにさせといて、責任とれよ…」バリタチ料理人×ビッチ小説家、ワケアリ男達の過去が交差する邂逅ラブ、最終回!