悲劇のストーリーに見る人間の生む底なしの恐怖―― 『自殺サークル』
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『自殺サークル』(古屋 兎丸/太田出版) 集団自殺に失敗した平凡な少女が、やがて神になるまで 本当に怖いのは人間。(信じる信じないは別として)幽霊や悪霊も、元は人間の妬み、嫉み、恨みなどによるものだ。 そんな人間の恐ろしさが鮮烈に表現された
2001年5月31日、新宿で54人もの少女が電車にとびこみ集団自殺をした。生存者はただひとり――その名は小夜。「ねぇ、光子さんって知ってる?」集団自殺から奇跡的に生き残った少女・小夜は、「光子さん」に導かれるまま、女子高生を集め“自殺サークル”を作り上げた。援助交際、虐待、リストカット…孤独と不条理な問題に悩む少女たちは、彼女たちを救う存在「光子さん」とともに、さらなる増殖をくり返してゆく…。古屋兎丸的都市伝説!!