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『魔王ダンテ』『デビルマン』創作の源泉となった『神曲』を永井豪がイマジネーション溢れる筆致でコミカライズした傑作。「白派」と「黒派」に分かれ、激しい政治的争のあった600年前のイタリア・フィレンツェ。市民の信頼を得ていた「白派」のリーダー、ダンテは「黒派」の裏工作（軍事クーデーター）によってフィレンツェを永久追放されてしまう。いまだかつて誰一人として生きて出られたことのない暗き森を彷徨うダンテだったが、星の導きによって脱け出ることに成功する。しかし、そんな彼の前に次なる試練が待ち受けていた……。
ヴィルギリウス、天使ベアトリーチェの導きのもと、地獄の門をくぐり、第１の圏（たに）から第６の圏までの旅を終えたダンテ。地獄の最下層・コキュートスから吹きつけてくる風にさらされながら、牛頭人身のミノタウロス、半人半馬のケンタウロスなどギリシア神話に登場する怪物と出会いながら地獄巡りの旅を続ける。はたして地獄の底でダンテが目にするのは……!?
真の心の自由を得るため、命を捨てる覚悟で道を求めるダンテは、ヴィルギリウスの案内のもと地獄を抜け、ついに煉獄の山の番人カトーの前に姿を現した。カトーの求めるまま、汚れた顔と目を藺草（いぐさ）で洗い浄めたダンテは煉獄の山を登る試練を受ける。ダンテが煉獄界で目にするものとは……。浄罪編に続き天国編を同時収録。
