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キミは“くん”“ちゃん”どっちなの――?? 大学で真剣な恋をして彼女を作るぞ! と意気込む一真が出会ったのは天使のように可愛い子。酔っぱらったところを介抱してくれたお礼に、その子を探して御礼を言いたい――とキャンパス内を探し回ったところ、探し当てたその子はオ、オトコ――!? いや、オンナ――!? いや、どっち!? オレが恋したのは女の子ですか?それとも男ですか――!?
キミは“くん”“ちゃん”どっちなの――?? 大学で真剣な恋をして彼女を作るぞ! と意気込む一真が出会ったのは天使のように可愛い子。酔っぱらったところを介抱してくれたお礼に、その子を探して御礼を言いたい――とキャンパス内を探し回ったところ、探し当てたその子はオ、オトコ――!? いや、オンナ――!? いや、どっち!? オレが恋したのは女の子ですか?それとも男ですか――!?
ひょんなことから出会った同級生・晃と仲良くなるものの、晃の性別が男性なのか女性なのかわからず、それに翻弄される一真の様子を描いた作品 一読するとラブコメっぽい作品なんですが、解像度を少し上げて読むと、その第一印象とは違った側面が見えてきます。 仲良くなるにつれて一真が晃に直接性別を聞きづらくなってくる、という展開までは想像に難くないのですが、一真が晃の性別を探る中で露わになってくるのが、一真の内面に存在した“ジェンダーロール”の意識。 つまり、男性ならこういう行動をするはず、女性ならこういう行動をするはずという潜在的な意識を元に一真が晃の性別を見極めようとしている様が描かれます。 その結果、“ジェンダーロール”に囚われない振る舞いをしている晃、そして友人たちもそれを自然に受け入れている様子と、実は“男らしさ”という固定観念に縛られて生きていた一真の様子が対比となって浮かび上がってきます。 軽妙なタッチで描かれていますが、その見た目に反してジェンダーについて深いところに切り込んでいる作品です。 もちろん一真と晃の関係性の変化を追っていくだけで楽しく読める作品ですが、晃の性別がどちらかという2択だけではない、様々な可能性が散りばめられているので、そういう要素を汲み取っていくとより楽しめる作品だと思います。 1巻まで読了