「シェールガスを掘りにいくぞ!」中堅商社、ヒノマル物産で働く大佛晃人(おさらぎあきひと)は、若手ながら24時間働くモウレツ型、いわば絶滅危惧種の商社マン!そんな彼にとって、社内に数々の伝説を残す熊代常務は目標といえる存在であった。あるとき、上司のミスをなすりつけられ、閑職に追いやられる寸前で、彼は熊代常務からシェールガス・チームに社内ヘッドハントされる。そのプロジェクトは次世代型のビジネスであり、彼にとっては夢の実現の第一歩であった!「オレもいつか、ヒノマル伝説つくりてえ!」しかしプロジェクト提携のため、中国・北京に飛んだ彼らが待ち受けるものは、魑魅魍魎とした中国人の三国志・四国志さながらの世界!そして日本人同士の足の引っ張り合いにも巻き込まれ、先行きは前途多難に……-この世には、商社マンにしかできないビジネスがある-大佛たちは果たしてビッグビジネスを、成功に導くことができるのか!?商社を舞台にした灼熱の企業ドラマが始まったばかりである!
「メーク レジェンド!」数々の伝説をつくったヒノマル物産の常務・熊代は、通称・マグロ男の大佛(オサラギ)とその同期、円谷(ツブラヤ)を中国・東北地方、チチハル近郊にあるシェールガス油田開発基地に調査業務に送り出す。中国側の開発プロジェクト責任者であり、ドSのインテリ女性である王菲(ワンフェイ)に率いられ、チチハルにたどり着いた一行は、採掘現場に向かう道中に、なんと民衆の暴動に遭遇! やっとのことで現場基地にたどり着いた大佛たちに、今度は王菲の幼馴染であり政敵でもある馬東雲(マードンユン)から、妨害工作が続く。想像だにしない方法と、スケールをもってである。「もう帰りたい! イタ飯食えてえ」。業務命令でなければ逃げ出したい円谷を横目に、大佛は世界でもトップレベルの技術者たちが蠢く採掘現場に目を輝かせる。日本の常識が通用しない、中国利権ビジネスのどまんなかで、大佛が魅せる商人魂は果たして…… 稀代のストーリーテラー細野不二彦が描く灼熱の企業ドラマ、ますますヒートアップ!
灼熱の企業ドラマ、衝撃なラストをもって完結!! 中国・東北部チチハル油田地区での人為的な事故で、熊代常務、大佛(おさららぎ)たちヒノマル物産の進めるシェールガスプロジェクトは頓挫するように思えた。しかし、王菲の調査により、近隣地区にシェールオイルが発掘できる可能性が示された! しかし中国政府は再度このプロジェクトを競争入札にかけることを宣言、そこにヒノマル物産としては強敵である大手財閥系商社、四井商事が名乗り上げる!? 入札を優位に進めたい大佛たちに、中国側の責任者となった王菲は「ヒノマルがあるものを手にいれてくれるならば…」とこっそり条件を提示する。しかし、それは大佛の想像を超える「火種」を抱えていた……!? 商社マン・大佛晃人の物語―――――――――――――本巻にて堂々完結!!
内容はあらすじに書いてある通りの今ではほとんど見ない若手ながら24時間働くモウレツ型社員が主人公。主人公は苦難の結果によりただ成功するのではなく、「現実は非情だ」「不条理なことだらけだ」の印象が強い。もっといろんなパターンの仕事が見たかった。 主人公の目標である熊代常務に肩入れしてしまう。昔勤めていた会社の営業部長がこんな感じでその当時付き合わされる方は大変だけど今思うと良い思い出になってる。