あらもんを読んでこの作者さんのことを知った人間なので、もちろんくろのロワイヤルの存在も知らなかったんですが、あとがきによると、当時単行本が1冊しか刊行されずお蔵入りとなってしまったエピソードが山のようにあったんだそう。それがこの度完全版として刊行できたということは、間違いなく「あらもん」が人気作品であることの証明でしょう。 いわゆる魔法少女(変身して戦ったりはしない)・くろのと、地味でショボい男子・山野がひょんなことから同居することになるというよくある設定なんですが、ラッキースケベ的なものよりも、山野の方からスケベを取りに行くスタイルを貫いてる感じが他の漫画と違う気がしました。山野のスケベ根性は奥が深い(あくまでエロではなくスケベと言いたい)。 たまにラッキーなスケベが降ってきても、相応?の報いがあるのがまた面白いところ。例えば、くろのの父親にひとりで全裸でハッスルしてるところを見られた際には、坊主になって寺で修行させられていました。また、大体のスケベ行動は盗撮されてくろのに見られています。 細かな小ネタも多く、ここがいいというところは山程あって書ききれません。あらもん好きな人は読んで損しないですし、やっぱりこの作者さんはセンスがいいということを再認識できてよかったです。
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