本家や分家のことなどまだ深く考えることもなかった幼い頃、亮太はバラ園で一人泣いていた静に声をかける。本家の跡取りとしてライバル関係にある二人だが、懐き慕ってくれる静からの「りょうちゃんと結婚する!」という可愛らしい宣言は心を温かくしてくれていた。それは、決別を決心させる出来事があって以降も亮太の胸に燻っていて、あのキスをきっかけに無視できなくなくなっていて…。そんな中、久遠グループが主催するパーティーで厄介な親戚に絡まれた亮太はスーツを汚され、着替えのために部屋に一人でいると静が姿を見せ、突然押し倒されてしまい――「キス以上のことしてみる?」