あらすじ

『不死の猟犬』シリーズで高い評判を獲得している八十八良の新シリーズ、第3巻! 高校生の雄貴は、年上のカオリさんに惚れ込んだ。だが、2巻ラストでその恋心はまっ暗に染まる。裏切られた雄貴のまえに現れたのは、笠を被った剣士と白髪に眼鏡姿の美女。「間違いない、こいつらが矯導隊だ――」。いまこそ、雄貴の物語に決着がつくとき! ベクター、警察、逃がし屋の三つ巴を、ベクターの視点から描いた『不死の稜線』シリーズ、物語はいよいよクライマックスへ!
不死の猟犬 1巻

その世界では、人間は死なない。撃たれても刺されても数秒後にはケロリと生き返る。かつて「死ぬ」生き物だった人間たちは今、死の恐怖から解き放たれて暮らしていた。ところがある時を境に異変が起きる。RDSという病にかかった者は、生き返る事ができなくなってしまうのだ。なぜ突然?自然淘汰か?何者かの陰謀か?RDSで最愛の妹を失った男・剣崎は謎を追い、そしてひとりの少女と出遭う……!『ウワガキ』の作者・八十八良、最新作は“生と死をめぐるスプラッター・ガン・アクション”!容赦ない銃撃戦と舞い散る血しぶきに震撼必至!!※作品の表現や演出を考慮して、電子版は一部のページを加工、追加または削除しております※

不死の猟犬 2巻

死が存在しない、もうひとつの地球。この世界の住人たちは病気もケガもリセットされて、健康な身体として再生する。だが、唯一の脅威が復活不全症(RDS)。この病気に感染した者は「死ぬ」。主人公の剣崎刑事が追っているのはRDSをばらまき、人々を死に至らしめる犯罪者集団”ベクター”! 物語は今、ベクターを狩る警察と、そして、闇から現れてベクターを守る”逃がし屋”との、終わり無き戦闘群像劇へと突入していく!!

不死の猟犬 3巻

「愛なんてあやふやなモノが、ハッキリと数字でわかるんだよ」――。不死者たちの世界で起こった連続殺人事件。その犯人は、サークル内の男性を39人殺した、通称“白雪姫”! 彼女を追い詰めるべくUNDO(アンドゥー)と協力した剣崎警部補のまえに、犯人を逃がす者たちが三度現れた……! いま注目のクライム・サスペンス、第3巻!!

不死の猟犬 4巻

「意見具申(いけんぐしん)! 白雪姫の所在が判明しました!」白雪姫をUNDO(アンドゥー)に奪われたリンと切子。ふたりのお目付役としてやってきたのは凶悪な剣士・雁金(かりがね)! 新たなる戦力とともに、ふたりは白雪姫の奪還作戦を開始する。不死者連続クライム・サスペンス、第4巻!!

不死の猟犬 5巻

謎(1)風間リン、切子、雁金の3名が冷凍保存に。奪還できるか? 謎(2)新しく逃がし屋に選ばれた針魚(さより)と魚鷹(みさご)のサブキャラコンビ。だが、彼女たちには荷が重く、苦戦続き。ベクターを警察の手から逃がすことが出来なくなった。ふたりに面目躍如の機会は訪れるのか? 謎(3)重さんの娘・麻理恵とその婚約者がRDS(復活不全症)で死んだ。しかし、ふたりに感染経路はなく。この“人の死なない世界”に秘められたとは一体? 3つの謎とともに、物語は大きなうねりをみせる! ハルタ本誌での連載人気も急上昇、勢いに乗っています『不死の猟犬』、単行本5巻が発売!

不死の猟犬 6巻

敵陣深く切り込む剣崎。そこに降り立ったのはUNDOの副官・栗林カメリア、またの名を「椿(つばき)」! 不死の者同士、最強の者同士、前代未聞の「殺せない一騎討ち」が始まる!

不死の稜線 1巻

『不死の猟犬』シリーズで高い評判を獲得した八十八良の新シリーズ! ごく平凡な高校生・若林雄貴が恋をしたのは、方言がキュートな年上の美女・カオリさん。明るく前向きで快活なカオリとの関係は、穏やかに軽やかに進展していく。一方、雄貴の通う高校では深刻ないじめが進んでいた。「自殺ごっこ」と称して、いじめられっ子は自殺に追い込まれる。だが、この世界は「不死者の世界」! 死のない、この世界で、いじめられっ子は死ぬことが出来ない。この世界では、人は死ぬと、生き返ってしまう。いじめから脱出することが出来ない……。そう、第一部『猟犬』では警察の視点からベクターを追ってきたが、新シリーズ『稜線』はベクターの視点から物語を進めていくことになる! 剣崎は、風鈴はいま…? そして新たな主人公、若林の弟・雄貴くんが恋した相手は!? いじめられっ子の未来はどうなる? 興奮3倍増の新シリーズに刮目せよ!

不死の稜線 2巻

『不死の猟犬』シリーズで高い評判を獲得した八十八良の新シリーズ、第2巻! 若林刑事の弟・若林雄貴の恋心は、方言がキュートなベクター・久我カオリに届いた。デートをくり返し、初めてのキスを経験した雄貴は、カオリさんを死の恐怖から救い出さんと奮い立つ。ベクターが復活不全症をどうやって感染させるのかよく分からない雄貴は、カオリに3人目の犠牲者を用意すると約束した……。そして、愛する女性を救おうとする勇気が、雄貴にとって最大かつ最悪の出来事を引き起こしてしまう!

不死の稜線 3巻

『不死の猟犬』シリーズで高い評判を獲得している八十八良の新シリーズ、第3巻! 高校生の雄貴は、年上のカオリさんに惚れ込んだ。だが、2巻ラストでその恋心はまっ暗に染まる。裏切られた雄貴のまえに現れたのは、笠を被った剣士と白髪に眼鏡姿の美女。「間違いない、こいつらが矯導隊だ――」。いまこそ、雄貴の物語に決着がつくとき! ベクター、警察、逃がし屋の三つ巴を、ベクターの視点から描いた『不死の稜線』シリーズ、物語はいよいよクライマックスへ!

不死の猟犬

「人が死なない」世界のガンアクションSF

不死の猟犬 八十八良
sogor25
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その世界では、人間は死なない。正確には、死んだ瞬間に体が元通りになり生き返る。人間は寿命以外で死ぬことはなく、故にその世界には病院も薬局もない。だから例えば風邪をひいたらその治療法はピストルで頭を打ち抜き文字通り『生き返る』という方法。 そんな世界で、"人間が死ぬようになる"謎の感染症「復活不全症(RDS)」が発生したーーーという物語。 というSF設定盛り盛りでかなり難解な設定の作品で、しかも上記のような設定なので戦闘になったら血しぶきマシマシという感じなので、かなり人を選ぶ作品ではあるし、文字だけで魅力を伝えるのは難しいんだけど、何よりあのハルタで「乙嫁語り」「ヒナまつり」「ハクメイとミコチ」に次ぐ長期連載(休載や不定期連載を除く)を続けているというのがこの作品の面白さを証明してくれるのではないだろうか。 1~6巻までは「不死の猟犬」というタイトルで、RDSの感染源となる人間「ベクター」を匿う「逃がし屋」という存在と、RDSの根絶のために逃がし屋を追う警察との対決構造を中心に物語が展開しするのでガンアクションがメイン。そしてその抗争の中で徐々に明らかになるRDSの謎。最終6巻でRDSの正体が明らかになった瞬間には思わず鳥肌が立った。 そして現在はナンバリングを1巻からに戻し「不死の稜線」というタイトルで連載中。こちらは前巻までで明かした謎をそのまま明示しつつ新基軸の物語を展開し、主に登場人物の人間関係、心情描写にスポットを当てている印象。構図としては例えるなら「不死の猟犬」が『PSYCHO-PASS』テレビ本編で「不死の稜線」が今やってる映画3部作という感じ。 なので、本屋で「不死の稜線」を見かけて気になってる人がいたらまずは「不死の猟犬」1~6巻までを読んでみてほしい。そこまでしてくれたら「不死の稜線」は間違いなく面白いから。 「不死の猟犬」全6巻、「不死の稜線」2巻まで読了