あらすじ

人の期待で自分をすり減らしてきた大田に対し、樹は今まで誰にもされたことがないであろう「期待」を大田にしてやると高らかに宣言する。食べて、話して、飲んで寝る!くるみとビール片手に、夜のキャンプで絶賛優勝中!
flounders(1)

【陽の光と出来たてのキャンプご飯で、心も体もあたたまる!】  「初めて先にそっちを言われた…」 声をかけられたあの時から、彼は自分の中身だけをまっすぐに見ていた。―――人よりガタイがいいせいで会う人全員に勝手な印象を押し付けられ、気苦労の絶えない人生を送ってきた会社員・大田(おおだ)。俺だって別に好きでデッカくなったわけじゃない!そんな本音を誰にも相談できず、行き場のない気持ちを持てあますだけの毎日にお疲れ気味。年の暮れも近づいたある日のこと、息抜きに寄ったアウトドアショップの快活な店員・樹(いつき)の口車にあれよあれよと乗せられた大田は二人でキャンプに行く約束をしてしまう!断り切れず渋々オッケーしただけの口約束のはずが、見てくれに惑わされず自分をしっかりと見てくれる樹との約束は次第に楽しみになってきて……?キャンプが繋ぐ本音のほのぼのラブストーリーここに開幕!

flounders(2)

都会の喧騒から抜け出した先に待つ新たな景色!  約束した通り、大田(おおだ)は店員の樹(いつき)と一緒にキャンプデビューの真っ最中!歩けば動物のフンを踏みまくるような大自然に翻弄されつつも、初めてのキャンプを存分に楽しむ。  楽しい食事で盛り上がった後に、ハンモックで寝落ちしてしまった大田。大きな身体を丸めて眠るその顔に樹は何を思うのか…。  ワイルド(?!)なカレーを作って、テントに悪戦苦闘を強いられたりと、都会では出来ない体験で日々の疲れをリフレッシュ!  未知の感情と食欲に火をつけちゃう、本格派キャンプBL

flounders(3)

人の期待で自分をすり減らしてきた大田に対し、樹は今まで誰にもされたことがないであろう「期待」を大田にしてやると高らかに宣言する。食べて、話して、飲んで寝る!くるみとビール片手に、夜のキャンプで絶賛優勝中!

flounders4巻

満天の星空の下で語り合い、心の距離が縮まった大田と樹。楽しいキャンプほどあっという間。後はもう明日に備えて眠るだけ。ところが、狭いテントで寝心地を追求しているうちに、はずみで口づけしそうになってしまう。引き返すなら、今しかない。本当にしてしまうなら、なおのこと今しかない。──自分のために、自分の意志で、自分のしたいことを。この気持ちに答えを出す瞬間が、とうとうやってきた!

flounders5巻

体を寄せあって眠るふたりに、朝がきた。キャンプならではなモーニングをガッツリ味わい尽くしたらまっすぐ帰宅……ではなく、樹が世話になっている老人の家に寄り道をすることに。自分と出会うまでの樹の過去とその孤独、そして彼の祈りを知った大田は、更なる一歩を踏み出す。世界は人から人へと繋がり、広がっていく。キャンプの楽しさや知識も盛りだくさんな第5話!

flounders6巻

姿かたちで決めつけられることも、それも受け入れてしまう自分も嫌いだった。みんなが自分を否定するから、受け入れてもらえる自然へと逃げた。それぞれ違う生きづらさに苦しむ大田と樹の人生は、キャンプを通して交わり、そしていま同じ想いを抱いた。望みたい。望まれたい。キャンプの帰り、招かれた大田の家で ひたすらに、心のままに求めあう。「俺たちの“ふつう”は俺たちが作ろうよ」 キャンプが繋ぐボーイズラブ、ついに感動の最終話!!