とせいにんきょうしょぼう
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ヤクザが出版社を立て直す!?ある日突然、組長から「出版社の社長やるから、おめえ役員やれ」と命じられた阿岐本組の代貸、日村誠司。出版不況の中、漢字も読めないヤクザに何ができるのか?人気作家・今野敏の小説をコミック化した痛快コメディ!
ヤクザが出版社を立て直す!?ある日突然、組長から「出版社の社長やるから、おめえ役員やれ」と命じられた阿岐本組の代貸、日村誠司。出版不況の中、漢字も読めないヤクザに何ができるのか?人気作家・今野敏の小説をコミック化した痛快コメディ!
原作付きだから仕方がないのだけど、タイトルと気合の入りすぎた表紙で損してるのでは…。テンポも良くて気分もスッキリする、これほど良くできたコメディはそうそうないですよ。義理人情に厚いヤクザ・阿岐本組が倒産寸前の出版社を引き受けることになる、という導入から警察のマル暴との対決まで、文句のつけようがない面白さ。最初にヤクザ社会と出版社のギャップがあり、お互い良さと悪さを冷静に見つめ、やがてそれが融合していく爽快感。異文化衝突モノの転がし方を心得た構成です。また主人公の代貸・日村の描き方も素晴らしい。3つの面があるんですね。一つめは誰からも信頼される任侠の王道を行く男。2つめは場違いな職場で沈黙するしかない傍観者。そして3つめは組長の無茶振りや部下の不始末を、なんとか自分の力で解決しようとする中間管理職的な悩める男。カッコよくて人間味たっぷり。こんな魅力的な主人公だとお話しに引き込まれますね。