中国を旅行中に盗難に遭い、行き場をなくした日本人旅行者の鳥居は、九龍城砦内で怪しい薬屋を営む紗樂に救われ、彼のもとに身を寄せる。紗樂と関わる度に、中国の妖怪である“鬼怪”による、不可思議でともすれば命を失いかねない事件に巻き込まれる鳥居だが、ついにその中で命を失いかけてしまう。朦朧とした意識の中、彼が目にしたのは人ではないものの一面を覗かせた紗樂だった。果たして紗樂の正体とは? そして鳥居の運命は…!? 今は無き九龍城砦を舞台に、奇妙な凸凹コンビが鬼怪退治に縦横無尽に駆け回る!! 異形跋扈・現代中華エンターテインメント、華々しく完結!!
旅行で香港の九龍城を訪れた日本人の鳥居筒見は、食事中にカバンを盗まれてしまい途方に暮れている所に謎の人物・紗樂(シャラク)に声を掛けられます。 この出会いをきっかけに、鳥居が紗樂とともに九龍城で起こる"異形の存在"にまつわる事件に巻き込まれていくという物語です 紗樂は異形と対峙するときに怪しげな術を使う上に"クスリ"を使っていないと精神状態を保てないという、かなりアブナイ人物として描かれています。 当然鳥居はそんな紗樂を訝しんでいたのですが、鳥居が九龍城を訪れたのには"ある理由"があり、それを紗樂に見透かされたことをきっかけに彼に興味を持ち行動を共にするようになります。 このように凸凹だけど絶妙な距離感の2人が不思議な事件を解決していくバディものとしての面白さがあり、さらに個性の強い登場人物や九龍城の混沌とした世界観が入り乱れ、アクの強い作品になっています 1巻まで読了