悩みはこじらせ女子の専売特許ではないことを教えてくれる『教室の片隅で青春がはじまる』
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『教室の片隅で青春がはじまる』(谷口菜津子/KADOKAWA) 「自分は物語の主人公のように特別な存在ではない。その他大勢の一人にすぎない」という残酷な現実に気づいたのは、いったい人生のどのタイミングだっただろうか。「宝くじの高額当選くらい
吉田まりもが主人公になれるのはいつだって一瞬だ。有名になりたいだけなのに、いつも空回りして、イタイ奴になってしまう。一方、宇宙人のネルは、地球で“〇〇〇がしたい”という夢があり……。でこぼこなふたりの夢は、どこへ向かう……?他にも、オタクであることを隠している子。SNSで理想の自分を演じる子。自分が特別だと信じて疑わない子。イイ男とヤることで、自分の価値を確かめる子。教室には、たくさんの“秘密”があって。隣にいるあの子のことだって、本当はわかっていなくて。大好きなあの子にだって、伝えられないことがあって。ほんの少し窮屈で、ほんの少し愛しい関係を描く、青春オムニバス・ストーリー。