あらすじ

過去の記憶がないまま、ボーダーメーカーとして妖精と対峙し続けてきたワコ。次第に明らかになるワコの過去だが、その真相は悲しくもおぞましい真実と繋がっていた。アダムと二人で築いてきたワコの「今」。それすらも幻だったのか…。人間と妖精の共存を望むアダムの師・フォルケとアダムとの確執とは…。霧に包まれた真実が、今解き放たれる―――!
FOGGY FOOT 1 フォギーフット

北欧・スウェーデン。その国では人間(ひと)の傍らに妖精も在った。その不思議がもたらす(珍?)事件を美貌の青年アダムと、クールビューティー・ワコが解決。ワコの失くしてしまった記憶と共に妖精たちに迫る!

FOGGY FOOT 2 フォギーフット

過去の記憶を一切失くしたワコ。「本当の自分は愛されるべき人間なのか」と、失くした「過去(自分)」に思いを馳せつつ日々妖精絡みの事件に挑んでいた。一方相棒のアダムには、背負うべき“家族の縁”があり…。

FOGGY FOOT 3 フォギーフット

人間と妖精との《縁》を繋ぐボーダーメーカーのワコ。過去の記憶を失くしながら相棒のアダムと共に日々事件を解決してきたが、ついにワコの記憶につながる手掛かりが…。

FOGGY FOOT 4 フォギーフット

過去の記憶がないまま、ボーダーメーカーとして妖精と対峙し続けてきたワコ。次第に明らかになるワコの過去だが、その真相は悲しくもおぞましい真実と繋がっていた。アダムと二人で築いてきたワコの「今」。それすらも幻だったのか…。人間と妖精の共存を望むアダムの師・フォルケとアダムとの確執とは…。霧に包まれた真実が、今解き放たれる―――!

FOGGY FOOT

北欧を舞台にした"妖精"と謎多き少女にまつわる物語 #1巻応援

FOGGY FOOT 紗与イチ
sogor25
sogor25

舞台は北欧・スウェーデンの首都ストックホルム。北欧では元々「トムテ」と呼ばれる妖精の存在が民間伝承で伝えられている。 この作品は妖精が引き起こす不思議な事件の数々を、パートナーであるアダムという男性とともに解決へと導きながら、自らの失った記憶の手がかりを探す少女・ワコの物語。 基本的には妖精たちが人間に近づいて引き起こす事件を解決していくという、一話完結型に近い形式をとっている作品。 事件というのも妖精たちが人間の心を魅了したり惑わしたりするという形で引き起こされるものが多く、ワコの謎多き人物像も相まって、全体的にミステリアスな雰囲気が漂っている。 また、作品の舞台が北欧ということで、北欧の街並みや風景を楽しむこともできるが、特に妖精たちの住処や事件が起こる場所として"森林"が多く登場する。深く生い茂った森林とそこに登場する妖精、この絵としての組み合わせもこの作品の幻想的な雰囲気を引き立てている。 主人公のワコや彼女と共に活動するアダムの人物像や背景はまだまだ謎に包まれているが、どことなく狐につままれたような感覚を覚えながら進んでいく物語こそがこの作品の1番の魅力なのかもしれない。 1巻まで読了