夏祭りに出かけたり、アパートをリフォームしたりと幸せな二人の時間を過ごしているユキと瑛士。瑛士は仕事へのやる気も出て順調な日々を送っていた。しかし、ユキは心あらずの時間が増えていったそんなある日、ユキの体の一部が消えているのを瑛士に指摘され、別れのときが近づいていることに気付く。ユキは、座敷童子は出世が成就すると消滅してしまうこと、そして瑛士はやはり人と寄り添うべきだと伝え姿を隠して過ごし、瑛士はそんなユキの態度にムキになってしまう。帰宅してもユキの存在はあるのに触れることもできず、瑛士は会いたい想いをつのらせていき――。