あらすじ

志波十三郎をはじめとする暗殺集団が、国土を外国に売り渡そうとたくらむ御用人・大岡忠光を討つためついに決起!愛国心に燃える十三郎たちは、すさまじい戦闘の末、大岡を斬ることに成功する。そして事が終わった後に、彼らの前に“同志”と名乗る黒幕の極楽丸が姿を現した…。
電光石火(1)

西海道(九州)を異国へ売り払おうとする徳川幕府を倒すため、江戸へ向かう鬼籍刺客人たち!!!鬼才・盛田賢司が描く奇想天外時代劇!!!ある浪人者がいる。彼は、たいした理由もないのに藩士たちに無礼討ちされた者の家族に、茶碗一杯のメシで雇われ、仇討ちを引き受けた。大勢の藩士を相手に大立ち回りを演じ、斬って斬って斬りまくる浪人者。しかし、遂に力尽きて殺されそうになったその時、愉快そうに見物していた藩主・清長が「余のおもちゃにする」と口にし、ひとまず命だけは助けられる。そして浪人者は、傷が癒えた後、目隠しをされたまま船に乗せられ、頂に七つの獄門台(処刑台)がある島に連れて行かれる…。

電光石火(2)

宿敵・狐火との対決には引き分けたが、藩主・清長へ宛てた書状の持ち主ということで「狗(いぬ=隠密)」と見なされてしまった浪人者(雷光之介)。その書状には、「孤独に青き影あり」という謎めいた言葉が書いてあった。浪人者にも狐火にも、その意味するところはわからない。だが、清長のいう「コドク」とは、「孤独」ではなく、中国から伝わった呪法「蠱毒」のことだった…。

電光石火(3)

謎の小男・根津を追跡し、たどり着いた村で、修験者の大集団に囲まれた光之介たち8人。行く手を阻む者たちに情けは無用と、光之介たちは、彼らのことも容赦なく斬り倒す。しかし敵の返り血を顔の傷に浴びた光之介は、瞬時にして凶暴化。罪なき村人までをも殺し始めてしまった。狐火が身を挺して、鬼神と化した光之介の暴走を止め、事なきを得るが、今度は根津が自滅覚悟で身体に巻き付けた爆弾に火を付ける。それを防ごうとした光之介は、根津と共に爆発に巻き込まれてしまうが…。

電光石火(4)

修験者たちとの戦いで爆死したと思われていた光之介。だが彼は、大ケガをしながらも一命を取り留め、千代という娘に介抱されながら山奥にある小屋で静養していた。彼女に心の安らぎを覚え、静かな暮らしの良さを知った光之介は、剣を置こうかと考える。だが、その千代が殺された。手を下したのは、村人たちから菩薩のごとく慕われている人君だった…。

電光石火(5)

刺客・極楽丸と闘おうとする光之介たち。だが極楽丸の剣の前に、まず月光鳥と鯖目が倒された。だが、その光景を見た光之介に異変が!その目は殺人鬼の目に変わり、極楽丸との一騎打ちに挑む…。

電光石火(6)

志波十三郎をはじめとする暗殺集団が、国土を外国に売り渡そうとたくらむ御用人・大岡忠光を討つためついに決起!愛国心に燃える十三郎たちは、すさまじい戦闘の末、大岡を斬ることに成功する。そして事が終わった後に、彼らの前に“同志”と名乗る黒幕の極楽丸が姿を現した…。