あらすじ

ある日、福神町の中心である蒸気機関が暴走。大爆発を起こし町の中心部は火の海となった。技留都(ギルド)は特別厳戒体制を布き、時空転移装置の振幅を増大させて街全体を禊フィールドで覆う。技留都と福神町の住民達は不眠不休で懸命の復旧作業に取りかかるが、一向に火の勢いは衰えない。決定的な打開策が見出せない技留都だったが、絡繰人形の飛男を使い燃料用アルコール麒麟を炎の中心部に投入し、無酸素状態で炎を消すという作戦を決行することになるが……。福神町を襲う数々の危機と、町の秘密が描かれる壮大な最終巻。
福神町綺譚 1巻

1914年、東京で開催された大正博覧会。ある日その会場を含む半径2kmにも及ぶ町並みが台風とともに異空間へと飛ばされた。それから85年、住人達は外界から閉ざされた異次元の町で生きていた。「福神町」と名付けられ独自の発展をとげたこの町では、外界から人がやってくる「来福」、毎日同じ時間に記憶が無くなる「リセット」など不可思議な現象が起こり、記憶屋、追憶屋、夢師などの怪しげな職人達が暗躍する。そして今日もまた一人外界から男が迷い込んだ……。

福神町綺譚 2巻

異世界に飛ばされた摩訶不思議な町――福神町。ある日竜宮の使いが空を飛び、一年の終わりを告げる。福神町の大晦日、それは降星夜祭と呼ばれ、一年に一度だけ住人達の記憶が蘇る特別な日だった。マッハ軒でバイトしながら美茄子女学院に通うケメ子は、火消し『も組』の頭である灰との出会いを思い出せずにいたが……「星降る宵」。探偵の神谷一刻堂は秋葉原へジャンク品探しに出かけるが、いつしか福神町に迷い込み、怪事件に巻き込まれる。果たして事件を解決できるのか?……「迷探偵罷り通る」など10編を収録。

福神町綺譚 3巻

ある日、福神町の中心である蒸気機関が暴走。大爆発を起こし町の中心部は火の海となった。技留都(ギルド)は特別厳戒体制を布き、時空転移装置の振幅を増大させて街全体を禊フィールドで覆う。技留都と福神町の住民達は不眠不休で懸命の復旧作業に取りかかるが、一向に火の勢いは衰えない。決定的な打開策が見出せない技留都だったが、絡繰人形の飛男を使い燃料用アルコール麒麟を炎の中心部に投入し、無酸素状態で炎を消すという作戦を決行することになるが……。福神町を襲う数々の危機と、町の秘密が描かれる壮大な最終巻。