あらすじ

たった一枚のメモを残して、天音が姿を消した。歩く凶器と言っても過言ではない前科持ちの天音がトラブルを起こしていない訳がないと頭を抱えていた三國は、突然道端ですれ違った凄みのある美形ヤクザに「榊天音に関わらないほうが身のため」だと囁かれる。嫌な予感を感じつつも家へ戻ると、そこには出先不明の大金を抱えて何もなかったかのように笑う天音の姿があった…。ヤクザのこともあり戸惑う三國の態度に機嫌を損ねた天音は三國を無理矢理抱こうとするが、ヤクザのことを問われると口を閉ざす。
マイ・バッド・ペインキラー 1【単話売】

神に祈ったところで救われない。だからそんな綺麗で優しいものではなく自分を飲み込みそうになるほどの負の感情を肯定してくれる強い存在“悪魔”に魅入られていた三國。心のどこかではそれがただの気休めであることを理解しつつもルーチンワークと化した悪魔召喚の儀を行っているときだけは、孤独を感じない時間であった。ある日、ストレス発散も兼ねて悪魔召喚を行なっていると、大きな雷の音とともに黒い服を身に纏った長身の強面イケメンが姿を現した。この風貌、まさしく悪魔…!と大興奮する三國をよそに、悪魔(仮)は三國の自宅に転がり込み衣食住の提供では飽き足らずセックスを要求してきて…!?

マイ・バッド・ペインキラー 2【単話売】

悪魔を信仰する三國の元に現れた悪魔(仮)の正体は前科持ちの人間・榊天音だった。落胆し激昂するも悪魔のような思考と強さに惹かれている自分に気づき、また三國の願う通り「友達になる」という約束をしてくれたその男と同居生活を続けることに。我が物顔で居座る天音に辟易しながらも垣間見える寂しさや孤独に自分を重ねていた三國はセックスを求められる以外は概ね平穏な日々を過ごしていたが、ある日、学生の頃に自分をいじめていたクラスメイトと鉢合わせしてしまう。みるみる憔悴していく三國を見た居候兼友人(?)の天音がとった行動とは…?

マイ・バッド・ペインキラー 3【単話売】

悪魔(仮)もとい、前科持ちの人間・榊天音との強制同棲生活にも慣れた頃、三國がまたトラブルに巻き込まれ天音が怪我を負ってしまう。全てを力で解決してきた天音と、暴力に怯えて生きてきた三國とはそもそもの考え方が違うけれど、お互いがお互いを想う温かな気持ちが芽生えはじめていた二人は不器用ながらも歩み寄ろうとしていた。乱暴に抱かれても、以前のような恐怖を感じない。これが傍にいてくれる対価だというのなら受け入れる。そう思っていた矢先、天音が突然姿を消してしまう。

マイ・バッド・ペインキラー 4【単話売】

たった一枚のメモを残して、天音が姿を消した。歩く凶器と言っても過言ではない前科持ちの天音がトラブルを起こしていない訳がないと頭を抱えていた三國は、突然道端ですれ違った凄みのある美形ヤクザに「榊天音に関わらないほうが身のため」だと囁かれる。嫌な予感を感じつつも家へ戻ると、そこには出先不明の大金を抱えて何もなかったかのように笑う天音の姿があった…。ヤクザのこともあり戸惑う三國の態度に機嫌を損ねた天音は三國を無理矢理抱こうとするが、ヤクザのことを問われると口を閉ざす。

マイ・バッド・ペインキラー 5【単話売】

天音の過去を知る謎のヤクザに誘拐された三國。さらに天音を監禁したというヤクザは「現実を教えてやる」と三國に語りかける…。その真実は、行方不明だった天音が強盗殺人事件に関与しているというものだった―!二人の仲を引き裂こうと企む彼の口から次々と語られる真実にうなだれる三國だったが、信じるものは何かと自らに問いかけ、意を決して行動に出る。紫比呂が綴るハードボイルドBL、堂々の最終回―!!