あらすじ人類の遺産である連結型地上戦艦を探索!しかしムスメさんと10番さんが別行動中に、地上戦艦は襲撃を受けてしまう。かつての仲間と激突する10番さん、そしてムスメさんが向かい合うのは「人類再生の鍵」。幸福な旅路を終わらせかねない選択に、一人と一機が示す答えは――・・・。
この世界はどうやら人類が滅んでしまったらしい。廃墟だらけの中を進むのは1体の人形ロボット。そしてそのコックピットの中には1人の少女。この物語は"10番さん"と呼ばれるロボットと、10番さんが"ムスメさん" と呼ぶ少女との、滅びた人類の生き残りを探すまったり緩やかな旅路の物語。 "箱入りムスメ"というタイトルのとおり10番さんはムスメさんのことを異常なほどに過保護に扱い(世界観を考えると当たり前と言えば当たり前なんだけど)、それに反するようにムスメさんは世界のいろんなことに興味を示して好奇心旺盛な振る舞いを見せる。その姿はまるでほんとうの父娘のよう。キャラクターの配置は『鍵つきテラリウム』のようだけど、作品の雰囲気としては『少女終末旅行』に近いかもしれない。 ただ他の作品と違うのは、ムスメさんと10番さんが共に旅をすることとなった経緯の部分。彼らは姉弟ではないし元々の知り合いというわけでもない。彼らが如何にして出会い、そして"父娘"となったのか、その一端が2話で語られるので、まずは2話まで読んでみてほしい。 1巻まで読了