あらすじ

舞台は冥界にも広がる!生者でありながら冥界を訪ねることになった宋(ソン)は、亡者に襲われたり生気を奪われたりと苦労が絶えない。冥界で出会った女道士・蘇(スー)により、宋は自らの願い「薛姐(シュエねえちゃん)の反魂」が道に外れた行いであることを指摘され、考え込むようになる。一方で、そんな美しい屍体である薛姐に興味を示し、術士と妖仙が我が物にすべく現れた。街で、冥府さえ巻き込む新しい戦いが始まる!
ネクログ(1)

時は近代の中国。大都市で駆け出しの物書きとして活動する青年・宋玉生(ソン・ユーシェン)は、師匠である道士・胡才良(フー・ツァイリャン)から「腕の立つ道士」を探してこいと命令を受ける。ところが、悪鬼に絡まれたり道士たちの術較べに巻き込まれたりと大変な事に!これも全ては大好きな薛姐(シュエねえちゃん)を生き返らせる為と、宋は奮闘するのだった――。『もっけ』の熊倉隆敏が描く、チャイナな仙術ファンタジー!

ネクログ(2)

舞台は冥界にも広がる!生者でありながら冥界を訪ねることになった宋(ソン)は、亡者に襲われたり生気を奪われたりと苦労が絶えない。冥界で出会った女道士・蘇(スー)により、宋は自らの願い「薛姐(シュエねえちゃん)の反魂」が道に外れた行いであることを指摘され、考え込むようになる。一方で、そんな美しい屍体である薛姐に興味を示し、術士と妖仙が我が物にすべく現れた。街で、冥府さえ巻き込む新しい戦いが始まる!

ネクログ(3)

妖術師・黎(リー)と妖仙・干(カン)との仙術対決は最高潮へ!――明かされる過去。物書きの青年・宋(ソン)と、道士・胡(フー)のところに新たな仲間・菅(チェン)と蘇(スー)が加わった。明らかになっていく胡が特命走無常(ツォウウチャン)となった経緯と、動く屍体・白杏(パイシン)の秘話。波乱と広がりを増す近代中国仙術ファンタジー!

ネクログ(4)

姐姐(ねえちゃん)の蘇りを果たすべく、宋(ソン)と胡(フー)の奮闘はいよいよ大詰め!姚(ヤオ)兄妹との激闘を経て、いよいよ冥界入りした宋と胡の前に現れたのは大物中の大物の神様・碧霞元君(へきかげんくん)だった!果たして宋は姐姐との再会を果たすことができるか!?「もっけ」の熊倉隆敏が描く仙術ファンタジーここに完結!

ネクログ

大好きな姉を蘇らせたい主人公は禁術を求め道教の世界へ飛び込む

ネクログ 熊倉隆敏
ひさぴよ
ひさぴよ

これの前作の「もっけ」では日本の妖怪を描いてましたが、 今作は近代中国を舞台にした、道教における仙術・妖怪漫画です。 ざっくり説明すると、大好きな姉を蘇らせたい主人公が、道教の世界に足を踏み入れる、という物語です。 中国の道教の世界観が本格的に描かれているので、日本でお馴染みの仙人やキョンシーとはイメージが大分異なります。 仙術や世界観について細かい説明はされないですが(そもそも道教とは明確な定義が無いらしい)、それ故に道教へのリアリティを持たせているように感じます。 巻末などの参考文献を見る限り、作者の熊倉隆敏氏は妖怪に対する深い造詣を持つだけでなく、道教についても相当調べられているように思います。 まぁ道教の知識がなくともマンガは楽しめるのですが、それだと魅力が伝わりきらない可能性はあるかもしれません。 図書館などで参考文献の本を借りて読んでみたり、ネットで少し道教について調べるだけでも、より深く作品を楽しめるのは間違いないです。言葉では説明できないような奇想天外な展開ばかりですから。 仙術バトル以外にも、ぎょっとしてしまうようなエログロも多いので、やや読者を選ぶタイプの作品かもしれませんが、全4巻で伏線もきっちり回収し、綺麗に終わっていて読後感の良い作品です。