暗闇に、花。

暗闇に、花。

「僕の快楽はいつも暗闇の中だ 相手の表情は見えないしもちろん相手からも僕の顔は見えない」  多くの女の子と付き合いながらもどこか心の空虚を感じていた『禄(ろく)』は、伝説となる壮絶な過去を持ちながら  凛として生きている『中田清花(なかたさやか)』に出逢い、心が動いて行く。しかし彼女は…  人はなぜ人にこんなにも惹かれるのか…に悩むすべての彼と彼女に贈る濃い恋愛のドラマ。
君が歌うのは恋の歌

君が歌うのは恋の歌

ひとつになることすら出来ず、ただ裸で抱き合うような蒼い恋をしたおさななじみの彼女が東京でアイドルになり、そして帰って来た。しかし僕には…。愛とセックスが完全に結びついている青春時代にそれぞれの想いが交差し、正解なんか見えないまま激しく抱き合う。妥協点など全く存在しない。河合二葉先生待望の新作は100ページを越える長編ロマン! <収録作品>君が歌うのは恋の歌 第1話~第5話
海へ行くのはまだ早い

海へ行くのはまだ早い

…私の望みはただひとつ。あなたと恋がしたいだけ…河合二葉先生の初の本格長編ロマンは、なんの打算も計算もない、おそらく一生に一度しか出来ない純粋な恋に走るヒロイン・中田清花(ナカタサヤカ)と、彼女に果てしなく溺れていく教師・木戸誠一の切なくも激しく燃えるラブストーリー。「今夜は私、先生の匂いが移ったベッドでひとりで眠るんだね。なんか、うれしいような、さびしいような、変な感じ…」「幸福な気持ちを、泣きそうな微笑みでしか表せない。そんな恋もあるんだ…」「……先生を守りたかった。私がもっと大人だったらちゃんとできたのかな……」常にお互いを強く求め合う激しい恋に、やがて運命の時が近づいてくる…初めて担任を持つことになった若い木戸は、下校時の戸締まり中に理科室で読書中に寝てしまっていたクラスの中田清花と、お互い初めて個人的に言葉を交わす。彼女が心に残る木戸だったが…
君が恋を綴る~夜の、二人の個人授業~

君が恋を綴る~夜の、二人の個人授業~

「俺は将来、父さんの跡を継いで医者になる。その為には人間の身体をよく知っておきたいんだ……」伝統ある名門・宮本家に使用人として入った綾は、息子の修司にそう言われて毎夜呼び出されるようになる。裸にされて机の上で四つん這いになり、ありとあらゆる部分を観察され、まさぐられ、声を上げることは禁じられて嬲られる。後ろにまわられ、右手で拡げられた敏感な部分を左手で執拗に愛撫され、どうしようもなく蜜があふれてトロトロにされてしまう。そして、二人の間はどんどん接近していくが、ふとした行き違いから修司は、自分に好意を持った女子を家に呼び、彼女の抵抗も意に介さず綾の前でSEXする、といった強烈な拒否反応を綾に示すようになる。お互いの心が近づくことはもう不可能かと思われたが……。行為はドSだがあまりにも純粋に綾を想う修司と、身分違いだけどそんな修司をしっかり見つめる綾の、性と愛の究極ラブストーリー。(君が恋を綴る)
花冷え~ただ一度の禁断の姉弟の「夜」~

花冷え~ただ一度の禁断の姉弟の「夜」~

両親を突然の事故で亡くし、大きな屋敷に二人残された姉と弟。お互いに身を寄せ合って生きてきたが、弟の高校卒業と同時に、親戚からのすすめで姉は結婚することとなる。その五日ほど前のこと。もうすぐ姉はあいつと結婚して、この家で僕と三人で暮らすのだ。ひとつ屋根の下、毎晩あの男が姉を自由にするのを、僕はじっと耐えるしかない……夜、眠れない弟の部屋に訪れる姉。思わず寝たふりをする弟。そんな弟の顔を見つめ、そっとくちびるを重ねてあわてて立ち去る姉。――いっ……今の……は……?お互いがお互いの気持ちに気がついてしまった時、運命から逃れようと、また、運命を受け入れようと懸命な努力をするふたり。「はやく……早く結婚しなくちゃ……。この家には父さんも母さんもいないわ……。わたしたちは何だって出来るのよ?そうしたくなった時……一体誰が止めるの?だから早くっ……間違いが起こる前に……」「……もう遅いよ……。本当は姉ちゃんだってわかってんだろ……。だってさっきの、あれはもう間違いなんだよ」極限まで煮詰められた二人の濃密な時間が始まろうとしている……
水無月夜話~夜を支配する性の掟~

水無月夜話~夜を支配する性の掟~

「ほら、もっと動かんか。女が気持ち良い方が男の子を孕みやすいそうじゃないか」……。その地方で絶大な権力を持つ旧家の名門・水無月家の娘として生まれた女には、代々伝わるおそるべき過酷な性の掟があった。生まれながらにして極限の性のあり方を宿命づけられた水無月家の娘・夜宵(やよい)に訪れた、思いがけない出逢いととまどい。「水無月の本家の娘はな、恋愛も結婚も決してゆるされないんだ……」「ごめんばあちゃん。彼女に近づくなって忠告、ちょっと遅かったみたいだ」「ねぇ夜宵……心と身体を切り離すのは、想像以上に難しい事なの……」宿命から逃れる事が死を意味するその地方で、様々な登場人物とその想いを巻き込んだ、究極の性と愛のドラマが始まる。「その言葉のほんとうの意味を僕はまだ知らない」
ピアノレッスン~甘くて苦い初恋~

ピアノレッスン~甘くて苦い初恋~

彼女のその目を見て僕は自分がとんでもない事をしてしまったんだとやっと気づいたんだ………卒業まで約一ヶ月。受験も終わり、それぞれの新しい進路へのスタートを控えて自由登校になり、クラスメート達が開放感と新生活への多少の緊張感を持てあましていた春まだ浅いころ。音大進学が決まっていた「僕」は、前から可愛いとは思いながらもほとんど話した事もなかった同じクラスの小松原に、校舎裏に呼び出される。ひょっとして告白、と心騒いだものの、彼女の口から出たのは「私にピアノを教えて下さい!!」。少しがっかりするものの、毎日夕方の二~三時間、誰も来ない旧棟の音楽室で他愛のないお喋りを挟みながら、二人でレッスンをしているうちに「僕」はどんどん彼女に惹かれていって……。そして。この「ピアノレッスン」の他にも、のちのテレビドラマや韓流映画に多大な影響を与えたとされる、時間と想い出を失っていく二人の哀しみを描いた「limit」や、終わってしまった初恋のその後を描く「初恋めぐり」など、珠玉の作品集。……あたしね、ずっと転校ばっかしてたの。だから「故郷」って呼べる場所が無いんだ。でも、この町のこと懐かしく思えるのは、きっとここで初めての恋をしたせいだね(初恋めぐり)。
鰯の鱗~父と兄と妹の「関係」~

鰯の鱗~父と兄と妹の「関係」~

鰯の鱗~父と兄と妹の「関係」~「おまえもたまにはホンモノをここに挿れたいだろ」「あの清楚なサナ先生がほんの三十分前までは俺の上で激しく動いて喘いでいたことを…」大学生の家庭教師サナと、教え子の高校生・晴一の恋。授業のたびに密室で繰り広げられる濃密な愛の行為。それは一見、夢いっぱいの幸福なカップルの誕生であるかと思われた。少なくとも晴一はそう思っていた。しかし、彼女は晴一の父親に激しい調教を受けていて…。一方、そんな晴一を想う「幼なじみ」の美月。晴一からも「妹のように」可愛がられる。しかし二人には、お互い口には出せないものの、ある確信があった。ギリギリのところで成り立っていた世界が、あるきっかけで一挙に崩壊する。欲望と関係が交差する、河合二葉先生の長編ロマン。「あの日、輪郭が溶け合うくらいに混ざり合ったから、春一とはもう兄妹にも恋人にもなれないんだ……」
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世界の果ての十七歳

世界の果ての十七歳

ジャーナリストの父親と、首都で二人暮らしをしていたナナリ。父親が戦地に取材に行く事になり、一時的に親戚の家に身を寄せることになった。明るい性格ですぐに友達もたくさん出来たナナリ。ところが、父親が戦地で爆撃に巻き込まれて亡くなってしまい、ナナリは親戚に負担をかけないように「物々交換」を始めるようになる。彼女をひそかに想っている親戚の息子・イオは、それを止められない自分をふがいなく思っていたが、やがてその村の若者にも召集令状が来るようになり、イオは「自分がナナリのために出来ること」に気がつく…。河合二葉先生の人気作「世界の果ての十七歳」シリーズ4話全話収録。
“…Innocence”~兄と妹の哀しい「絆」~

“…Innocence”~兄と妹の哀しい「絆」~

「私、ただ… 傷ついてるお兄ちゃんに何かしてあげたかっただけなんだ…」家族にも、友人にも、恋人にも言えない二人だけの絆が出来てしまった「海里」と「遥」。その罪深さにおびえつつも、お互いを想うことをやめられない二人。「お前はなぁ、俺の子じゃねーんだよっ」「彼は君に、何も話してないんだね」「それは、私じゃなくてあの子の名前でしょう?」追い詰められたゆえに出来た絆。しかし、その絆が本物であるがゆえに苦しむ二人。連鎖する悲劇は、二人に決断を促す。それこそが最大の悲劇への助走とは気づかないままに…。禁断の長編ロマン!! ――――消えない罪が ひとつ。
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