河合 二葉(かわい ふたば)は、日本の漫画家。女性。 作品は成人向け漫画に分類されるが、性描写を主に据えるのではなく、登場人物の心の機微を描く作品が多い。画風は線の細い、少女漫画のようなタッチである。 『漫画ばんがいち』(コアマガジン)に不定期連載中。まんがの森の携帯サイトにて同人時代を含む過去の漫画などが配信されている。 2008年に初の単行本となる『世界の果ての十七歳』が刊行された。
「僕の快楽はいつも暗闇の中だ 相手の表情は見えないしもちろん相手からも僕の顔は見えない」 多くの女の子と付き合いながらもどこか心の空虚を感じていた『禄(ろく)』は、伝説となる壮絶な過去を持ちながら 凛として生きている『中田清花(なかたさやか)』に出逢い、心が動いて行く。しかし彼女は… 人はなぜ人にこんなにも惹かれるのか…に悩むすべての彼と彼女に贈る濃い恋愛のドラマ。
………あんまり可愛く笑うから この日から 君は俺の「お気に入り」 新しいクラスで野球部の自分の隣の席になったのは、吹奏楽部の小波理紗。飾らない笑顔を向けてくる彼女が気になって仕方ないけど、告白も出来ずに妄想ばかりがつのる16の夏。しかし彼女は……。気持ちと欲望と彼女を大切にしたい想いがごちゃまぜになる青春を暖かくリアルに描いた表題作ほか、某サイトで全ての女性向け作品の中からイチオシ作品としてクローズアップされた「海へ行くのはまだ早い」の描き下ろしエピローグ「永い晩年」、さらにフルカラー二作品等を含んだ全五作品を収録。 そんな 泣きそうな顔で笑うなよ……… <収録作品>リハーサル/凍える晩夏/妄想ベイビー/制服/永い晩年(描き下ろし)
ひとつになることすら出来ず、ただ裸で抱き合うような蒼い恋をしたおさななじみの彼女が東京でアイドルになり、そして帰って来た。しかし僕には…。愛とセックスが完全に結びついている青春時代にそれぞれの想いが交差し、正解なんか見えないまま激しく抱き合う。妥協点など全く存在しない。河合二葉先生待望の新作は100ページを越える長編ロマン! <収録作品>君が歌うのは恋の歌 第1話~第5話
「だって安藤くんは、女王様リリカの一部だもんね」 …僕はM男ではないけれど、リリカ女王様。その言葉は僕にとって最高の「ご褒美」です。 伝説の女王様と、彼女のステージ衣裳を作ってきた仕立て屋の奇妙な関係。それは恋だったのかもしれない。そんな表題作や、教師と生徒での関係を継続するかどうかを思いがけない方法で賭ける「制服じゃなくても」など、人生の恋の一部分を鮮やかに切り取った河合二葉のフルカラーショート作品集!! <収録作品>仕立て屋の恋/髪結いの恋/花屋の恋/制服じゃなくても/ 欲情デニール/きみのぬけがら/三月の花嫁
「先生…もっと声聞かせて」 「んんっ」 「大丈夫。ここ防音だから…」 「あ…あ…ああッ」 養護教諭として母校に戻った私・小松原朋(生徒からはともちん先生と親しまれる)。進学校のために保健室の利用者も少なく穏やかな日々を過ごしていたが、全くの偶然と運命が結び付けた優秀な生徒・菊池との出逢いで日常は一転する。ほぼ一日おきに放送室で激しく求められ結ばれる私達。甘くて切ない心の傷を癒す目がくらむような幸福感と背徳感。しかし、進学を止めて私のために就職しようと本気で向かってくる彼に対して、彼の将来を考えた私は自分の気持ちをごまかしながら別れを告げた。ところが彼は、大学進学後「教育実習生」として帰って来た。私への真っ直ぐな気持ちを持ったまま成長した意地悪な「ドS」として…。 彼の前で素直に泣けた時から、運命は決まっていたのかも知れないけれど。 ※こちらの作品は「web漫画ばんがいちVol.2」に収録された作品です。重複購入にご注意ください。
[フルカラー作品] 「ねー、うちの課の平井さんいるでしょ」 「平井? …あー、あの地味な感じの…」 「そう! その地味~な平井さん!。彼女毎日ガーターベルトつけてるのよ!。しかも黒レース!」 「え」 全く意識していなかった会社同僚の女性の思わぬプライベートを聞いてしまい、彼女から目を離せないボク。しかし実は… あっと驚く表題作をはじめとして、笑ったりうなずいたりえっちな気分になったりジーンとしたりする、河合二葉のお買い得なフルカラーショートコミック作品集!! <収録作品>魅惑のガーター/運命の(ような)人1/運命の(ような)人2/運命の(ような)人3/うまく歌えない恋の歌/うまく歌えない恋の歌reverse/僕に届かない恋の歌
「赤い服が、とてもよく似合っていた君へ」 「みおりちゃん。デビューが決まったわよ」「…でも、何なのかしらねこの記事」「平気よ。この世界では珍しい事じゃないわ」「私は、あの金魚と同じだわ」……。順調なデビューをしたアイドルが、本人すら記憶にない「過去」のために少しずつ壊れて行く…。痛切で透明な哀しみを感じさせる「アカイサカナ」と、「彼兄」の絵のモデルをしているうちに気持ちがどんどん高まってしまい、「彼」との別れと引き替えに一度だけ想いを遂げる「やわらかい場所」。河合先生にしか描けない二本の作品を集めました。
逃れようとしても、執拗に責めてくる。それは、あたしも知らないあたしの身体にある場所を、どこをどうすれば気持ちよくなるか、すべて知ってるかのように…… 電車の中を「仕事場」とする二人の、共有する秘密から芽生える奇妙な連帯感と衝突。絶対に許せないかと思われた裏切りを、誠心誠意償おうとする 彼に対して…。笑顔がサワヤカな21才イケメン男子(ただし○○○)と、虫も殺さぬような純情女子18才(ただし××)の交流 を、ライトなタッチで描いた 河合先生「わがままな指先」。前後編まとめて登場!!
「私、ただ… 傷ついてるお兄ちゃんに何かしてあげたかっただけなんだ…」家族にも、友人にも、恋人にも言えない二人だけの絆が出来てしまった「海里」と「遥」。その罪深さにおびえつつも、お互いを想うことをやめられない二人。「お前はなぁ、俺の子じゃねーんだよっ」「彼は君に、何も話してないんだね」「それは、私じゃなくてあの子の名前でしょう?」追い詰められたゆえに出来た絆。しかし、その絆が本物であるがゆえに苦しむ二人。連鎖する悲劇は、二人に決断を促す。それこそが最大の悲劇への助走とは気づかないままに…。禁断の長編ロマン!! ――――消えない罪が ひとつ。
ジャーナリストの父親と、首都で二人暮らしをしていたナナリ。父親が戦地に取材に行く事になり、一時的に親戚の家に身を寄せることになった。明るい性格ですぐに友達もたくさん出来たナナリ。ところが、父親が戦地で爆撃に巻き込まれて亡くなってしまい、ナナリは親戚に負担をかけないように「物々交換」を始めるようになる。彼女をひそかに想っている親戚の息子・イオは、それを止められない自分をふがいなく思っていたが、やがてその村の若者にも召集令状が来るようになり、イオは「自分がナナリのために出来ること」に気がつく…。河合二葉先生の人気作「世界の果ての十七歳」シリーズ4話全話収録。