あらすじ銭湯に行くために町に下りた仏専(ぶっせん)一同は、そのついでに外食という名の托鉢(たくはつ)を敢行するが、金々腹寺の信者ばかりの商店街ではまともに恵んでもらえない……。すっかり落胆してしまった一同だったが、正助の一言で路上魂を燃え上がらせると、いつしか広場は黒山の人だかりに!?――禅といえば茶道だ!つまり「お茶汲(く)み」だ!日本初の青春仏教経済スパイ爆裂ハイテンションコメディ漫画!!
ぶっせんって実写ドラマ化もされた人気作品だし、三宅乱丈のギャグ漫画なら間違いなく面白いっていうのは分かっていたのですが、やっぱり読み始めたら止まらなくなっちゃったくらい面白かった。貧乏なお寺が金儲けの為に「君も50単位で悟りだ!」がキャッチコピーの仏教専門学校を開校して、そこに入学した問題児な生徒8人を中心に繰り広げられる文字通りドタバタなコメディーです。一応ライバルの金持ち寺がスパイとして送り込んできた正助くんが主人公なんですが、おバカな一休さんみたいなキャラなのであんまり主人公っぽくないんです(ドラマでは吉沢亮が演じてたんだ!笑)。しかも、他の生徒達もイタリア人だったり、男のフリして入学した女の子とか、個性派ばかりで全員好きになっちゃうから誰が一番っていうのがないのも、この漫画の魅力ですね。全体的に大ネタも小ネタも多くて笑いっぱなしだけど、特によかったのは最終回かな〜。終わっちゃうのはさみしいけど、こんなにいい終わり方をされたら何度でも読みたくなる!って思いました。