あらすじ世界から隔絶された学院で、不老を目指す実験体として生き、死んでいく少女達の物語。激しい痛みを伴う検査のなかで意識を失った永見千剣(ながみ・ちはや)。目を覚ました彼女を待っていたのは、クラスメイトの死だった。級友の死を受け入れるもの、拒むもの、それぞれの思いが交錯するなか、千剣は、学院からの脱出を提案されて――。永遠を強いられた少女達の、胸締めつけられる青春群像劇、第2巻。
絶海の孤島にある全寮制の学校。そこに通う少女たちは、「不老」の研究のために孤島に集められたという。その研究に関わる数値として少女それぞれに「回帰値」という数値が付与され、その数値の大小によって学校内のヒエラルキーすら変わってくる。そんな閉鎖的な空間に迷い込んだ転入生・永見千剣(ながみ ちはや)。彼女の存在により少しずつ少女たちの日常が変化していく。 正直今のところまだ謎の多い世界観なんだけど、整った絵柄で全寮制の女子校の生活が描かれる中で「不老の研究」という不穏なワードと「回帰値」という数値でスクールカーストが形成されているという世界。ディストピアのような雰囲気が至る所で見え隠れしながらも、人間関係そのものは歪んではいるけど普通の学校でも存在しうるような上下関係に見える。この、整然とした部分と混沌とした要素が混ざり合って不思議な雰囲気を作り上げていて、今後も目が離せない作品。 1巻まで読了