“才能”とは何なのか? 答えがありそうでない問いに生まれる感情を巧みに駆使して正面から描く作風に感服――『みどりの星と屑』
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『みどりの星と屑』(瀬崎ナギサ/双葉社) ある日突然、共に励む仲間に先を越されたら…… 「マンガに青春を捧げる美大生らの群像劇」。本作を簡単に紹介するとそうなるのだが、そこには“才能”をめぐる、さまざまな感情が渦巻いている。実に甘美でそれで
「私があの子にマンガの描き方を教えた。どうしてあの子だけデビューできるの!!」才能を持つ相手に抱く、嫉妬、羨望、憧憬――。マンガに青春を捧げた美大生4人の心を抉る群像劇。