あらすじ

引っ込み思案な高校生・三橋ハルは、憧れの男子・志城トーマに告白される。晴れて付き合うことになったふたりだが、ハルは「蛙化現象」に罹患し、志城の姿が醜いカエルに見えてしまう。志城には秘密にしつつ、なんとか「蛙化現象」を克服しようとするハル。しかし、そんな彼女の煮え切らない態度に、志城は不信感を抱き、別れを突きつけてしまう。さらに、親友の七日とも、些細なすれ違いからケンカになってしまい……。 【書き下ろし番外編、デビュー読み切りも収録】
カエルになった王子様(1)
高校生になった三橋ハルは憧れの男子・志城トーマに告白される。入学式で助けてもらってから、ハルはひそかに志城に好意を抱いていた。よろこんでオッケーをし、ふたりは付き合うことに。さっそく一緒に下校することになったが、大好きなはずなのに、ハルはなぜか志城のことを気持ちわるいと感じてしまう。そして、その瞬間、志城が醜いカエルの姿に見えて……。
カエルになった王子様(2)
引っ込み思案な高校生・三橋ハルは、憧れの男子・志城トーマに告白される。晴れて付き合うことになったふたりだが、ハルは「蛙化現象」に罹患し、志城の姿が醜いカエルに見えてしまう。志城には秘密にしつつ、なんとか「蛙化現象」を克服しようとするハル。しかし、そんな彼女の煮え切らない態度に、志城は不信感を抱き、別れを突きつけてしまう。さらに、親友の七日とも、些細なすれ違いからケンカになってしまい……。 【書き下ろし番外編、デビュー読み切りも収録】
よなよな。-今夜も呑んで忘れましょう-

よなよな。-今夜も呑んで忘れましょう-

萩(ハギ)と福久(フク)は、8年ぶりに一緒に暮らすことになった正反対の性格の姉弟。それぞれそれなりの生き辛さを抱えながら、時々、モヤっとして悶々としてジタバタしたくなる気持ちを、酒を飲んで、美味しいごはんを作って食べて、同居人に愚痴って…。「色々あるけどまあいっか」と暮らす2人のなんでもない日々。酒飲みで大ざっぱな姉と、料理好きでクールな弟の2人暮らし第1巻。【もくじ】 1杯目 疲れた夜の鶏つくね 2杯目 後ろ暗い日のチーズ焼き 3杯目 ペシミストとラショナリストとカレーうどん 4杯目 酔うしかない日の自棄唐揚げ 5杯目 侘しさ断つキムチ鍋 6杯目 距離感と思い込みと赦しのカルーア
ごめん、名波くんとは付き合えない

ごめん、名波くんとは付き合えない

高校2年生の春休み、ずっと好きだった名波に告白されたむつき。しかしその直後、名波は事故に遭ってしまう。「私が代わりに死んでもいいから、名波くんを連れていかないで…!」と強く願った瞬間、目が覚めると2年生の初日に戻っていて…!そして謎の死神に告げられた、彼を救う条件は「名波に告白されずに高校2年をやり直すこと」!? 両想いの相手からの告白を回避し続ける不本意過ぎるラブファイトがはじまる!
カエルになった王子様
"好き"なのに"気持ち悪い"感情、経験ありませんか? #1巻応援
カエルになった王子様 我楽谷
sogor25
sogor25
みなさんは「蛙化現象」という言葉をご存じでしょうか。自分から好きになった相手のはずなのに、相手からの好意を感じると逆に嫌悪感を抱くようになってしまう現象のことで、心理学会で発表された論文を元に生まれた用語です。現実では交際相手に対する"嫌悪感"のことを表していますが、嫌悪感だけでなく、相手のことが"蛙に見えるように"なってしまった女の子・三橋ハルのことを描いたのがこの作品です。 現実の「蛙化現象」もそうですが、この現象が起こる原因として"自己肯定感の低さ"というのが挙げられています。コレ自体は少女マンガ的には割とありがちな主人公像かもしれませんが、今作では「恋人と接している時間が苦痛になる」ところにまで行ってしまっています。悩みの原因に違いがありますが、"自己肯定感の低さ"を全力でコミカルに描いているのが『顔がこの世に向いてない。』であれば、"自己肯定感の低さ"を「蛙化現象」として表現し、それに立ち向かおうとする姿を描いているのがこの作品ではないでしょうか。同じくパルシィで連載されている「隣の芝生が青すぎる」などにも近いテーマを持っているように思います。 もしかしたらハルに共感できない方には全然よく分からない作品なのかもしれません。でも、嫌悪感を抱くまでいかなくても、恋愛の過程のどこかで自分のことを低く見てしまった経験のある方、自分と誰かを比べて劣等感を抱いたことのある方には激烈にぶっ刺さる、そんな作品なんじゃないかと思います。 1巻まで読了