止まらないキス。まさぐり続ける手。歯止めが壊れた性欲。綾音のあるひと言が、渉の妄想と期待を加速させていく。その頃、渉の彼女のもと香は、自身の妊娠疑惑に混乱し、連絡の取れない渉を呼び続け、大宮の街の片隅で倒れ込んでしまっていた。そこに現れたもと香の元カレの悠吾。救急車に同乗するため、お腹の中の子の父親は自分と言い放つのだった。お腹の中の子は誰の子なのか…。一方、大和田との初めての体験で悶々とする、もと香の妹の澄香は、ある店に猛烈に惹かれ、思わず足を踏み入れてしまう。大和田の特別になりたいとの澄香の一念は、自分の思い描くものとは違う形で目の前に現れるのだった…。