蕩けるような主従の交わり、悦楽の夜―― 甘ったるい、アメリカンゲイコミックスの傑作、第五弾! 嬲りものにされていた義兄の首を討ち取り、雪の檻にそのまま、≪彼≫は逞しい従者と共に囚われる。 無骨な男の肉体に魅入られた≪彼≫は、夜になるたびに、自らのすぼまりを押し広げて見せ、従者を誘惑するのだ。 繋がった肉体の、締め付けの硬さに驚くほど 不慣れだった従者もやがて、男同士の性交に慣れ、拒絶していた執拗な、≪彼≫の口淫にも悦ぶようになるが―― 春が近づき、雪が溶け……。あまりにも身分の違う≪彼≫は、刻々と近づく、従者との別離の日に怯えるのだった。 「おまえの献身は、私を惨めな気持ちにするだけだ」