あらすじ

常次朗は自分が担当する債務者・福田の身辺を探るが、逆に脅される始末。だが、ついに福田と仲間たちが、立ち退き料目当てでボロ屋に住んでいたことを突き止める。常次朗は立ち退き料に仮差し押さえをかけるため、裁判所に申立書を提出するが…。
こまねずみ常次朗 1巻

博多・中洲でショットバーを経営する服部常次朗、24歳。サラリーマンに嫌気が差した上での転職だったが、客はさっぱり寄り付かず、借金は増える一方。消費者金融にも見放された彼は、高利・毎日決済の金融業「日掛け屋」に手を出す。そして、ゼニの泥沼へ沈んでゆく…。

こまねずみ常次朗 2巻

借金返済のためにヘルスの店を始めた常次朗だったが、猫本の策略で倒産寸前に追い込まれる。さらに、ヘルス嬢・亜美が姿を消し、保証人になっていた常次朗は窮地に立たされる…。

こまねずみ常次朗 3巻

猫本が金融業者から捺子の借金の債権を買い取ったため、保証人として毎月30万を支払うハメになった常次朗。反撃の糸口をつかむため、常次朗は猫本の身辺を改めて調査するが…。

こまねずみ常次朗(4)

先輩のおごりでフィリピンパブに行った常次朗は、マリーという女性に気に入られる。だが、マリーはひそかに常次朗の携帯電話の番号を調べていた。その夜、常次朗に彼女から電話が入り、借金を申し込みたいという男を紹介すると言って…。

こまねずみ常次朗(5)

常次朗は自分が担当する債務者・福田の身辺を探るが、逆に脅される始末。だが、ついに福田と仲間たちが、立ち退き料目当てでボロ屋に住んでいたことを突き止める。常次朗は立ち退き料に仮差し押さえをかけるため、裁判所に申立書を提出するが…。

こまねずみ常次朗(6)

老舗の家具店を営む真具合は、銀行から融資を断られ、やむなく新撰リースに融資を相談する。そして、従業員の香山を説得し、連帯保証人にした真具合は300万円を借り受けることに。だが偶然、話を盗み聞きしたムショ帰りのスリ・素利野がその金に狙いを付けて…。

こまねずみ常次朗(7)

母親を同居人にして住宅ローンを組むことにし、建売業者の「手抜きハウジング」から家を買った川野字。一方、常次朗は手抜きハウジングに融資したものの、回収の見込みが立たないでいた。何も知らずに喜ぶ川野字一家に、決済方法を聞くために近付く常次朗だが…。

こまねずみ常次朗(8)

捺子が入院していた産婦人科で出会った男・都山が、常次朗のもとへ融資の相談にやってきた。人間嫌いの都山はすでに会社を辞め、人里離れた所で農業を営もうと考えていたのだ。常次朗は自分名義で200万を都山に貸し与えるが…。

こまねずみ常次朗(9)

銀行から下ろしたばかりの会社の金300万をひったくられた常次朗。元々貧乏な上に全額弁償を負わされ、「このまま会社に飼い殺しにされる」と感じた常次朗は、思い悩んだ挙げ句独立を決意する!そこで独立資金5000万の融資を、無謀にも社長に願い出た常次朗だったが…。