あらすじ

みのりが文章を書くきっかけとなった「早春の記」を書いた小説家・宮里容子が亡くなった。その墓前でみのりは、「宮里さんのように、人の心に生きる元気を与えるような絵を描きたい」という少女に出会う…。
みのり伝説(1)

弱小出版社を辞めてフリーライターになったみのり。ところが仕事もないし、お金もない、おまけにアパートまで追い出されるはめになってしまう。そこに、みのりが結婚すると勘違いした母フサから婚礼家具が届く…。大作家を夢見てひたすら頑張るライター、杉苗みのりの奮闘記!!

みのり伝説(2)

みのりが文章を書くきっかけとなった「早春の記」を書いた小説家・宮里容子が亡くなった。その墓前でみのりは、「宮里さんのように、人の心に生きる元気を与えるような絵を描きたい」という少女に出会う…。

みのり伝説(3)

みのりは「私をつらぬいた1本の映画」という企画ページで、イラストレーターの青木文男を取材した。青木は兄弟の悲しい愛憎を描いた「青春のすべて」という映画が嫌いだと言う。それは、彼に子供の頃、実の兄を見捨てたという悲しい経験あったからだ…。

みのり伝説(4)

ハードな毎日ながら、ライターの仕事も順調にこなしてきたみのり。だが、彼女の耳にイヤな話が聞こえてくる。みのりと望月の仲がうわさになり、みのりが体を武器にして仕事をもらっているという陰口がたたかれているというのだ…。

みのり伝説(5)

望月からプロポーズされたみのり。結婚して、子供を育てる人生もそれなりに幸せに思える。しかし、仕事もまだ中途半端なことしかやっていない。結婚か仕事かに悩むみのりに、ミストラルのママは「贅沢な悩みね」と言う…。

みのり伝説(6)

「奥さんがいるのはわかっているけれど、やはり織田が好き」という自分の気持ちを再確認したみのりは、望月との結婚を断わる。しかし、そのことを知らない望月の母親は、みのりに自分の結婚指輪を渡す…。

みのり伝説(7)

みのりの憧れの雑誌「イオニア」から化粧品に関する執筆依頼がきた。「イオニア」編集部に出向き、内部の様子を観察していたみのりは、上司に怒られてばかりいる女性・野口まさ子を見かける。実は、まさ子がみのりの担当編集者であったのだ…。

みのり伝説(8)

みのりは、母が高血圧で倒れたと聞いて帰郷した。母の高血圧の原因はストレスとの診断だったが、妹のあずさは婚約者の和田が銀行をやめたのがショックだったのではと気に病む。そんなあずさにみのりは、和田を母に会わせることを提案する…。

みのり伝説(9)

みのりは、テレビ局で坂崎という無礼な男と出会う。その後の打ち合わせで、望月が「野口から貰った」と喜んで着ているシャツが、坂崎と同じものだと気付く。坂崎が大学時代の恋人だったと白状する野口は、望月と坂崎のどちらを選ぶか迷っていた…。