家庭に問題のある子供達を引き取る施設『鬼燈学園』。そこには、知ってはならない『秘密』がある――。“登ってはいけない階段”。“書き殴られた悲痛の叫び”。“白いワンピースの少女”。そして“嘘が得意な大人達”。自然豊かで優雅な離島が、虚偽と欺瞞で血に染まる…。
徐々に近づく「死」の気配に怯える子供達は、ついに島からの脱出を決行した。一方、彼らの逃走に気付いた大人達は、殺意に満ちた追跡を開始する…。捕まったら最期の“鬼ごっこ”、果たして――!?
島からの脱出を決意し、必死に逃げる子供達。それを阻止しようとする、殺意に満ちた大人達。どちらかが果てるまで、『絶望』は終わらない…。
犠牲者が増えてもなお、逃げる子供と追う大人。そんな互いが向かう先は、虚偽と欺瞞の螺旋道──。それを嘲笑うかのように、血色の鬼燈が静かに揺れる…。