あらすじ

自分の器を探して青磁や白磁を勉強しようと、韓国の陶工師・柳蘭(ゆうらん)の元に訪れた松本美咲(まつもと・みさき)。しかし青磁・白磁を作らない柳蘭から他の窯元へ行けと言われて途方に暮れる美咲は、陶磁家の娘・安羅(あんな)の窯で修業することに。そして美咲は、親が遺した借金で脅される安羅のために、利川で行われる新作発表会に参加するのだが……!?
美咲の器-それからの緋が走る- 1巻

若き女流陶芸家・松本美咲(まつもと・みさき)の新たなる挑戦を描いた人気陶芸ロマン「緋が走る」の続編。亡き父の遺志を継いで“緋”を走らせた美咲は、その一年後、自分流の器を見つけられず思い悩む。そんな時、行方不明になった婚約者・高杉(たかすぎ)が連帯保証した借金のため、全国女流陶芸作家のコンテスト“湯布院の春”へ出場することになった美咲だったが……!?

美咲の器-それからの緋が走る- 2巻

自分の器を探して青磁や白磁を勉強しようと、韓国の陶工師・柳蘭(ゆうらん)の元に訪れた松本美咲(まつもと・みさき)。しかし青磁・白磁を作らない柳蘭から他の窯元へ行けと言われて途方に暮れる美咲は、陶磁家の娘・安羅(あんな)の窯で修業することに。そして美咲は、親が遺した借金で脅される安羅のために、利川で行われる新作発表会に参加するのだが……!?

美咲の器-それからの緋が走る- 3巻

天の器を目指して第九の釉薬として黒陶に目をつけた松本美咲(まつもと・みさき)は、マラッカ海峡でヒタム・パウスと呼ばれる海賊と遭遇する。その後、クアラルンプールの商店で黒陶の壷が気に入った美咲は、その仕入れ先を隠そうとする店主のトラックの荷台に隠れて、黒陶の作業場にたどり着く。しかしそこは海賊のアジトであり、美咲は海賊のリーダーに監禁されてしまい……!?

美咲の器-それからの緋が走る- 4巻

“天の器”第四の釉薬・マヨリカの釉薬を求めてスペイン・バレンシアに訪れた松本美咲(まつもと・みさき)は、凄腕の贋作者・ロベルトから、美咲が勝てば自分のマヨリカの釉薬を渡すが、自分が勝てば美咲が集めた天の器の釉薬すべてをいただくという条件で「サン・ホセの火祭り」の勝負を挑まれる。そしてその勝負を受けた美咲は、作品のモチーフを探している時に、車椅子のフラメンコダンサー・イザベルと出会い……!?

美咲の器-それからの緋が走る- 5巻

天の器を作り上げた松本美咲(まつもと・みさき)は、陶芸評論家・海野(うみの)と話して自分の未熟さを実感し、日本中を旅して修業するようにアドバイスされる。その後、母・静江(しずえ)の入院がきっかけで、自分には産みの母が存在するのだと知らされた美咲は、静江から後押しされて新たな修業の旅に出る。そして女流陶芸家だった産みの母が修業したかもしれない大分県の皿山へやってきた美咲だったが……!?

美咲の器-それからの緋が走る- 6巻

信楽焼の理八相窯に弟子入りした松本美咲(まつもと・みさき)は、20年前そこに弟子入りした産みの母が秘伝書を盗み読みしたという疑惑を晴らすため、“星の石はぜ”陶芸勝負に参戦する。勝負相手の田島(たじま)と泊(とまり)のみが秘伝書を閲覧できて、粘土の配分だけしか知らされない美咲は、明らかに不利な勝負となったが、20年前に産みの母が作った星の石はぜの器からヒントを得て……!?

美咲の器-それからの緋が走る- 7巻

常滑へ訪れた松本美咲(まつもと・みさき)は、産みの母・陽子(ようこ)がいた夢友窯を救うため、全三回戦となる窯元対抗コンクールに出場する。志乃(しの)のおかげで一回戦を勝利した美咲ら夢友窯だったが、二回戦に出る陶児(とうじ)が岩重(いわしげ)の雇った陶霊(とうれい)により出場不可能にされてしまう。それに激怒した戸村(とむら)は岩重の元へ乗り込んでいき、戸村と岩重の確執は陽子が原因だと知らされた美咲は……!?

美咲の器-それからの緋が走る- 8巻

産みの母・陽子(ようこ)がここで何をしたのかを確かめるため、志野焼の第一人者・陶界(とうかい)の後継者を決めるコンテストに参加し、幻の桜志野の再現に挑む松本美咲(まつもと・みさき)。そこで美咲は、陽子を魔性の女と罵った陶界の妻から、陶界が陽子の裸を見て志野焼に開眼したのだと知らされる。その後、陶界の隠し子・稲葉(いなば)から、自分の志野を作りたいので裸を見せてほしいと頼まれた美咲は……!?

美咲の器-それからの緋が走る- 9巻

父親の会社の窮地で思い悩む婚約者・高杉(たかすぎ)のために、“芳賀の色”をマスターしようと努力を重ねる松本美咲(まつもと・みさき)。一方、高杉に横恋慕するゾフィもまた、誰よりも早く“芳賀の色”を出そうと躍起になる。その後、高杉と語り合った美咲は、一人で生きていく決意をするのだが……!?そしてついに産みの母・陽子(ようこ)と巡り会った美咲は?感涙のラストを迎える完結巻。