史上初!! 「シナリオ」「作画」の分業体制で制作された優れたコミック作品を評価する賞として、2018年より創設された「さいとう・たかを賞」。これまで受賞作品が何であるかを知ることはあっても、実際の選考模様がどういったかたちかを知ることはまずありませんでした。本書では、審査員による「さいとう・たかを賞」の選考過程を記事として収録し、最終候補作品の第1話(+α)を収録しました。「さいとう・たかを賞」創設のコンセプトと、受賞作品が決まるまでの模様をお楽しみください。「第1回さいとう・たかを賞」最終候補3作品を収録/『EX-ARM エクスアーム』(原作:HiRock 漫画:古味慎也)『アブラカダブラ ~猟奇犯罪特捜室~』(原作:リチャード・ウー 漫画:芳崎せいむ)『蛍火の灯る頃に』(原作:竜騎士07 作画:小池ノクト)』
2018年に創設された「シナリオ」「作画」の分業体制で制作された優れたコミック作品を評価する賞「さいとう・たかを賞」。「第2回さいとう・たかを賞」の選考模様と、最終候補6作品の第1話(+α)を収録。選考委員による白熱した議論をお楽しみください。「第2回さいとう・たかを賞」最終候補6作品を収録/『グラシュロス』(原作:金城宗幸 漫画:藤村緋二)『死神にだって、愛はある。』(漫画:泉ウラタ 脚本:吉田真侑子 原案:「Thirty And A Half Minutes」by Snippy MJ)『マイホームヒーロー』(原作:山川直輝 漫画:朝基まさし)『イサック』(原作:真刈信二 漫画:DOUBLE-S)『ましろ日』(原作:香川まさひと 作画:若狭星)『RDB-レッドデータブック-』(原作:たかしげ宙 作画:六本順)
2018年に創設された「シナリオ」「作画」の分業体制で制作された優れたコミック作品を評価する賞「さいとう・たかを賞」。「第4回さいとう・たかを賞<特別賞>」の受賞者コメントと寸評、「第5回さいとう・たかを賞」の選考模様と、最終候補5作品の冒頭話を収録。選考委員による白熱した議論をお楽しみください。「第5回さいとう・たかを賞」最終候補5作品/『Shrink~精神科医ヨワイ~』(原作:七海仁 漫画:月子)『前科者』(原作:香川まさひと 作画:月島冬二)『ハーラーダービー』(作:森高夕次 画:水上あきら)『BORDER66』(原作:小森陽一 漫画:藤堂裕)『満州アヘンスクワッド』(原作:門馬司 漫画:鹿子)
<さいとう・たかを賞>最終選考の過程を書き起こしたレポートブックで、たまたま検索で見つけて読んだところ、非常に勉強になる本でした。 さいとう・たかを賞をご存じない方は、公式の動画を観てみてください。 https://www.youtube.com/watch?v=5Tqi5eQB5EU&feature=emb_logo 主な選者は、やまさき十三、池上遼一、佐藤優、長崎尚志など。受賞作を決めるにあたっては、候補作品がリストアップされた状態から始まり、座談会形式で、各作品の品評がはじまります。 重視されるのは分業システムによる作品創り、また、社会的なリアリズムや歴史モノにチャレンジしている作品ほど評価が高いようです。 各人の意見はいずれもマンガ史の重みを感じさせるものばかりで、読み応えがありましたが、最終ジャッジは、さいとう・たかを先生が退席して残りの選者だけで決定されます。 こういった選考過程をきちんと公開することは、貴重な記録であると同時に、とてもフェアな態度であると思います。 電子書籍で無料で公開されており、誰でも読めますので興味のある方はぜひ。