あらすじ

時は明治。華族の御曹司・幸乃助は、首斬り家当主・沙夜と駆け落ちをする。しかし、沙夜は「お前とでは明治の世を生き残れない」と、幸乃助の元から姿を消した。失意の幸乃助は、彼女がその身に背負ってきた「死」を知るべく、華族の身分を捨て、とある場所へと向かうが…!?
首を斬らねば分かるまい 1巻

明治四年。特権階級「華族」の御曹司・幸之助は、「一度も勃ったことがない」という悩みをひた隠して生きてきた。そんな中、幸之助は江戸時代から続く首斬り家の当主・沙夜と出会う。彼女の首斬りを目撃した時、幸之助の中で、どす黒い何かがうめき出す!!

首を斬らねば分かるまい 2巻

時は明治。華族の御曹司・幸乃助は、首斬り家当主・沙夜の処刑に心を奪われた――。沙夜に想いを伝えるも、拒絶されてしまった幸乃助。そんな折、幸乃助の前に、政府の重鎮・大久保利通が現れる。大久保は思い悩む幸乃助に、「岩倉使節団」への同行を持ちかけるが‥‥。

首を斬らねば分かるまい(3)

時は明治。華族の御曹司・幸乃助は、諸国周遊から帰国し、首斬り家当主・沙夜と再会する。一方、日本各地では、「阿片」という麻薬が蔓延していた。悪魔と呼ばれるそれは、明治の世に生きる人々を蝕みつつあった。そしてその魔の手は、幸乃助の元にも迫っていて‥‥!?

首を斬らねば分かるまい(4)

時は明治。華族の御曹司・幸乃助は、首斬り家当主・沙夜と駆け落ちをする。しかし、沙夜は「お前とでは明治の世を生き残れない」と、幸乃助の元から姿を消した。失意の幸乃助は、彼女がその身に背負ってきた「死」を知るべく、華族の身分を捨て、とある場所へと向かうが…!?

首を斬らねば分かるまい(5)

明治十年。華族の御曹司・幸乃助はその身分を捨て陸軍へ入隊していた。一方、首斬り家・沙夜は西郷隆盛が率いる士族軍に与していた。そんな中、日本最後の内戦・西南戦争が始まる!! 政府と士族、敵同士になった男と女。時代に翻弄され続けた二人が迎える、たった一つの結末は!!?