あらすじ

『デビルマン』終盤に向かって、連載ネームを切るのがキツクなり、ながい激は机に突っ伏すことが多くなった。悪魔狩りのネーム中、ヒロイン・美樹と不動明のやりとりに涙することも。そんななか、作者自身「ヒデエ!ひどすぎるよコレは…とんでもないショッキングなシーンになっちまった…」と、本人の意思とはかけ離れた場面も描いてしまう。そして、この場面をめぐって「少年マンガ人」編集部とひと悶着起きてしまう……。マンガ家・ながい激の魂の闘いの物語、ここに完結!!
激マン! デビルマンの章(1)

マンガ家デビュー2年目に描いた『ハレンチ学園』の大騒動を経て“過激なマンガを描くマンガ家”として日本中に認知されたながい激。デビュー5年目、1972年には『ハレンチ学園』『あばしり一家』『あにまるケダマン』『オモライくん』『スポコンくん』の少年週刊誌5誌同時連載の離れ業を成し遂げていた。ギャグマンガ家と認知されてきた激は、元来描きたかったSFストーリーマンガへの夢を『デビルマン』に託す。『デビルマン』創作の過程をノンフィクションに近いフィクションとして描いた『激マン! デビルマンの章』が、いよいよ登場!!

激マン! デビルマンの章(2)

「いつデビルマンを登場させるのか?」に悩んでいたながい激は、ようやく不動明をデビルマンへと変身させることに成功する。しかし、ギャグマンガの倍の制作時間を要する『デビルマン』には、週刊誌4本体制を維持したままでは制作できないと感じていた。1972年夏、体力的、精神的に追い込まれていた激はある決断を下す──。

激マン! デビルマンの章(3)

「『デビルマン』は自由に描け 何を描いてもかまわない!」と編集担当・酒水より励まされたながい激は、デビルマンとシレーヌの戦いをより過激な描写で盛り上げようとする。一方、帝映動画プロデューサー・羽多田からは、アニメに登場していない飛鳥了に対して視聴者からクレームが来ていると知らされる。決して順風満帆とはいえない『デビルマン』の連載過程で、避けては通れない問題が起こる。

激マン! デビルマンの章(4)

「少年マンガ人」編集長・宮島から告げられた『デビルマン』連載終了の言葉。落ち込む間もなく、ながい激は物語を終わらせるべく全力で取り組む覚悟を決める。そして、激はマネージャーの猛反対にあいながらも『デビルマン』に集中するため、『あばしり一家』の連載終了を決める。『デビルマン』で激が伝えたかったメッセージとは? 『デビルマン』創作の舞台裏で構想されていた幻のページを再現しながら、物語はクライマックスへ向けて加速する。

激マン! デビルマンの章(5)

ながい激のマネージャーによる交渉の末、編集部より『デビルマン』は2ヵ月間(160ページ)の連載継続の了解を得る。地球規模でのデーモンとデビルマン軍団の戦いを描き始めた激は、飛鳥了の存在が当初の想定より大きく変容していることに気付く。「了を死なそうとしたら描けなくなった──つまりあの時からストーリーのキャスティング・ボートは飛鳥了が握っていたことになるんだ!──だとしたら飛鳥了とは何者なんだ!」(ながい激)

激マン! デビルマンの章(6)

『デビルマン』終盤に向かって、連載ネームを切るのがキツクなり、ながい激は机に突っ伏すことが多くなった。悪魔狩りのネーム中、ヒロイン・美樹と不動明のやりとりに涙することも。そんななか、作者自身「ヒデエ!ひどすぎるよコレは…とんでもないショッキングなシーンになっちまった…」と、本人の意思とはかけ離れた場面も描いてしまう。そして、この場面をめぐって「少年マンガ人」編集部とひと悶着起きてしまう……。マンガ家・ながい激の魂の闘いの物語、ここに完結!!