初めての街で出会う坂道には、心のときめきを覚えます。この道の先に何があるのか、阪の上に着くまでわからないから。 息をきらして登って、目の前に開けた展望は、期待していたものか、否か。 作中では、ラブストリートとよばれる坂道を、いろいろな人が、それぞれのペース、思いで歩いて行くのを、小説家志望の主人公、槙本あい(通称ラブ)の目を通して描いてみました。 幼なじみの聖ちゃん。親友のリズ。お隣に引っ越してきた高樹航。剣道部の美少女、青山智文。そして、あいの行方不明の父親とは? 最終6巻は昭和56年プリンセス7月号~9月号掲載分 あわせて、読みきり<海のはて空のかなた>も収録。昭和54年別冊ビバプリンセス秋季号掲載。