あらすじ
「食べちゃいたいほど、愛してる。」身寄りがなく、貧民窟で暮らしていた少年・ソルを買ったのは、牙がなく、人間から直接血を吸わない吸血鬼・アウロラ。人ならざる彼女は、ソルを自分の館に連れ帰り、自分専用の体液提供者=「食用人間奴隷(しょくようにんげんどれい)」になるよう、籠絡(ろうらく)してくるのだが……!? 吸血鬼が統治し、人間と吸血鬼が共存する国ニュー・ドーンを舞台に、新鋭・極楽鳥(ごくらくちょう)が描く、官能的な純愛ファンタジー。
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「食べちゃいたいほど、愛してる。」身寄りがなく、貧民窟で暮らしていた少年・ソルを買ったのは、牙がなく、人間から直接血を吸わない吸血鬼・アウロラ。人ならざる彼女は、ソルを自分の館に連れ帰り、自分専用の体液提供者=「食用人間奴隷(しょくようにんげんどれい)」になるよう、籠絡(ろうらく)してくるのだが……!? 吸血鬼が統治し、人間と吸血鬼が共存する国ニュー・ドーンを舞台に、新鋭・極楽鳥(ごくらくちょう)が描く、官能的な純愛ファンタジー。
「食べちゃいたいほど、愛してる。」身寄りがなく、貧民窟で暮らしていた少年・ソルを買ったのは、牙がなく、人間から直接血を吸わない吸血鬼・アウロラ。人ならざる彼女は、ソルを自分の館に連れ帰り、自分専用の体液提供者=「食用人間奴隷(しょくようにんげんどれい)」になるよう、籠絡(ろうらく)してくるのだが……!? 吸血鬼が統治し、人間と吸血鬼が共存する国ニュー・ドーンを舞台に、新鋭・極楽鳥(ごくらくちょう)が描く、官能的な純愛ファンタジー。
主人公のソルがいきなり人攫いに遭い、人身売買のオークションにかけられるところから始まる今作。 この世界は人間と吸血鬼が共存、というよりは吸血鬼に統治されており、統治が行き届いている地域では上手く両種が共存しているが、そうでない地域では….ということらしい。 そんな中でソルを落札したのは、自ら牙を落とし血液を吸うことを禁じた吸血鬼のアウロラ。血液を吸わない代わりに人間の"体液"を食糧とするため、ソルを"食用人間奴隷"としてその手にしたのであった。 "体液"を食糧にするという辺りからも察せるように、序盤からかなり際どいシーンが続くが、不思議と下品さがなくて官能的という言葉が相応しく見える。そこから中盤にかけては日常的な場面が続くが、終盤に入った所から怒涛の展開が始まり、導入からは予想できないような美しい幕引きへと繋がっていく。 個人的にこの作品の核心となる部分は、主人公の1人、ソルが序盤から徹底して"少年"であることのような気がしている。官能的な雰囲気にはともすれば不釣り合いのようにも思うソルの少年性は(人によってはそれ自体が性癖にぶっ刺さるのかもしれないけど)、序盤こそアウロラに対する抵抗心として描かれるが、中盤の日常シーンで徐々に2人が心を通わす布石として、そして終盤に物語が大きく動くそのトリガーとして、非常に効果的に作用している。 ストーリー自体が妖艶な雰囲気な上にかなりクセのある絵柄なので人を選ぶ作品なのは間違いないと思うけど、1話を試し読んでみて何か引っかかった人なら最後まで読んできっと満足してもらえると思う。 全1巻読了