あらすじ

『剣の道は、殺し合いじゃん?』 地区予選二回戦に進出した紅泉高校の面々。対戦相手の銀栄高校には、かつて狭間が中学で共に稽古をした仲間もいた。いざ先鋒戦が始まると、やたらと体に直接当たるような打突が多い気が…。一方的に痛めつけるようなやり方に、紅泉側はイラつき始める。当たると痛いところを重点的に攻められ、次第に「もう自分もやり返していいのでは」と脳裏によぎった住吉は…。
剣に焦ぐ 1巻

その暴力性故に“鬼子”と呼ばれ周囲から恐れられる少年・了一。喧嘩に明け暮れる日々だったが、ある時警察官の小宮に補導される。了一を更生するため、小宮がとった手段は“剣道”。この出会いをきっかけに少年は奥深き剣の道を歩み始めるが、仲間の裏切りにより重傷を負い右腕に後遺症を残してしまう。隻腕の剣士として上段を極めんとする了一が剣道界に旋風を巻き起こす

剣に焦ぐ 2巻

「お前をぶっ倒す!!」剣の道を歩み始めた了一の目標。それは日本一の剣士・小宮を倒すこと。高すぎる目標を胸に高校へとあがった了一はさっそく剣道部の門を叩く。しかし、そこはヘタレ部長をはじめとする、わずか3人の弱小部だった。部の存続さえも危ぶまれる「心・技・体」とは無縁のこのチームで了一の剣道は極まるのか!?

剣に焦ぐ 3巻

「なんだこれ……くっそアガる」 名門・蒼帝高校との団体戦に向けて、なんとしても剣道経験者である市ヶ谷に入って欲しい了一たち紅泉高校剣道部。市ヶ谷のバイト先まで押しかけて、仮入部での協力を取り付ける。そして迎えた団体戦当日。蒼帝の圧倒的貫禄に気圧されていた部長たちだったが、先鋒を任された了一が早々に一本先取する! 了一自身も感じたことのない手ごたえに、ここから快進撃が始まるかと思われたが……。

剣に焦ぐ 4巻

「剣道やるのに、高尚な理由なんていらない」名門・蒼帝高校との試合に挑む了一たち弱小寄せ集め剣道部。中堅を任されたはずの住吉は、極度の緊張で試合に立つことも出来ないヘタレっぷり。部長・狭間も健闘するが、強豪校を前になすすべもない。期待の助っ人・市ヶ谷に希望を託すも、当の本人は剣道に全くやる気を見せず試合をボイコット!? どうなる紅泉剣道部!! 魂震わす本格高校剣道マンガ、第4巻!!

剣に焦ぐ 5巻

紅泉高校剣道部、全国へ向け本格始動!! 顧問笹塚の全面協力を得て、いよいよ全国大会への歩みを進める了一たち紅泉高校剣道部! まずは部内対抗戦を実施することになったものの、それは部内での実力の優劣をハッキリと示すことになる…。部長や市ヶ谷が見せる経験に裏打ちされた戦い方を前に、今まで喧嘩しかしてこなかった了一が見出す「自分の剣道」とは――!? 魂を成長させる超本格派剣道×青春コミック!!

剣に焦ぐ 6巻

部内対抗戦を経て、了一が大将候補になったことに納得がいかない市ヶ谷。衝突する中で了一が放った一言は、思わぬ方向に亀裂を広がらせることに…。剣道はただ因縁の相手を倒すための手段だったはずなのに、稽古を重ねるほどに悩みばかり増えて困惑する了一のもとへ突然因縁の相手・小宮が訪ねてくる。「了一くん、試合しようか」小宮VS了一、待ち望んだ因縁の対決が幕を開ける!! 超本格青春剣道漫画第6巻!!

剣に焦ぐ 7巻

目前に迫った地区予選のため笹塚が用意した練習試合の相手は、かつて紅泉高校剣道部を全国制覇に導いた黄金世代メンバーだった! 最強OBたちを前に部長を中心として作戦立てした結果、住吉と高尾は確かな手ごたえと今後の課題をつかんでいく。黄金世代最強ともいうべき現役警察官・国領と対戦する了一も、今までにない強敵を相手に更なる成長を遂げていく。そんな中、国領に言われた一言は了一の未来に新たな可能性を提示する…。

剣に焦ぐ 8巻

これは今のお前の、可能性を広げる稽古だ』 最強OB軍団との練習試合を経て、それぞれの戦い方やチームの目指す先が見えてきた了一たち紅泉高校剣道部。笹塚からは大会に向けた個別の練習メニューを言い渡され、それぞれ課題克服のために全力でトレーニングに励む。そして迎えた、地区予選当日! 紅泉が一回戦であたったのは、やたらとガラの悪そうな高校で…!? 白熱の大会編、開幕!!

剣に焦ぐ 9巻

『俺は、俺の剣で勝ちたい!!』 地区予選第一回戦がいよいよ開幕! それぞれが事前に行っていた個別トレーニングの成果が試合で発揮され、着実に勝ち星を獲得していく紅泉高校の面々。すべてが順調に進んでいるかのように見えていたが、市ヶ谷が狭間の異変に気づく。一方その頃、会場内で他校の女子生徒にナンパをするチャラ男の姿が。もしかして二回戦の相手って――!?

剣に焦ぐ 10巻

『剣の道は、殺し合いじゃん?』 地区予選二回戦に進出した紅泉高校の面々。対戦相手の銀栄高校には、かつて狭間が中学で共に稽古をした仲間もいた。いざ先鋒戦が始まると、やたらと体に直接当たるような打突が多い気が…。一方的に痛めつけるようなやり方に、紅泉側はイラつき始める。当たると痛いところを重点的に攻められ、次第に「もう自分もやり返していいのでは」と脳裏によぎった住吉は…。

剣に焦ぐ 11巻

地区予選二回戦、銀栄高校との対戦は1人負け/2人引き分けという、これ以上勝ち星は落とせない状況で副将戦に突入した。静かな試合展開が続く中、紅泉の副将・狭間が引き技を仕掛けようとしたその瞬間、相手の選手も動き出す。引き面で顎が上がったところを狙って、喉に直接突きを入れようとしてきたのだ。剣道を「殺し合い」と捉える銀栄の副将・我孫子のこの行動に、狭間は――

剣に焦ぐ 12巻

都大会出場をかけた三回戦。紅泉高校の対戦相手は、強豪・蒼帝学園! 加えて紅泉は一人不戦敗という、圧倒的に不利な状況でのスタートが確定していた。先鋒・次鋒が負けたらその時点でチームが負けるという事実を聞いた先鋒・住吉は、あまりのプレッシャーにトイレに駆け込み閉じこもってしまう。幼なじみである高尾が説得しに行くも、なかなか出てこない住吉に対して、高尾が取った行動とは――!?

剣に焦ぐ 13巻

都大会出場をかけた三回戦。副将が棄権というハンデもあり、強豪・蒼帝学園を相手に、紅泉は苦戦を強いられていた。中堅戦の対戦相手・正丸夏生(しょうまる なつき)の剣を捉えようと必死に集中する了一だったが、彼の心は乱されていた。正丸の剣は、了一の師・小宮の剣を髣髴とさせるものだったのだ。この剣に、了一はどう挑む――!?

剣に焦ぐ 14巻

地区予選が終わり、その足で小宮のいる道場に向かった了一。同じ考えで道場に赴いたのは、蒼帝高校の正丸だった。気まずい沈黙の中、道着に着替える了一と正丸だったが、正丸が先に話を切り出す。その内容は、「守破離」について。師である小宮の剣をひたすら「守」ってきた正丸にとって、了一の剣はどのようなものになったのか――。

剣に焦ぐ 15巻

夏の玉竜旗に向け、国領の師範のもとで修業を積む了一。呼吸すら悟らせない「無の打突」の習得を試みるが、彼にこびりついた殺気は根強く、打突の気配を殺すことに苦戦していた。その様子を見かねた国領が了一に問いかける。『人殺したことあんの?』 了一が超えてきた「一線」とは――!? 彼の秘められた過去が、徐々に明かされる。

剣に焦ぐ 16巻

了一と小宮が交わした稽古の約束は果たされず、待ち合わせ時間になっても現れなかった小宮がいたのは、病院だった――。警察官としての責務を全うし、公務中の事故に巻き込まれてしまった小宮。言葉を失う了一に対して、小宮は語りかける。「ここが了一くんの“離”だ――。」 剣道に出会わせてくれた師からの“別れの言葉”に、了一の感情は大きく揺れ――!?

剣に焦ぐ 17巻

『これが玉竜旗だ』 玉竜旗四回戦、雷天高校の先鋒桜川に対するのは次鋒高尾。初太刀から間合いを詰めていく高尾に懸念を抱く市ヶ谷だが、高尾が恐れず踏み込めるのは市ヶ谷のおかげだった。予想外の事実に驚く市ヶ谷に笹塚が語った仲間の負けの意味とは。そして高尾の前代未聞の剣道が会場を沸かせていく――!? 紅泉高校vs雷天高校、総力戦!!

剣に焦ぐ 18巻

『しがみついてそれなら、さっさとやめた方がええよ』 玉竜旗四回戦、狭間の対戦相手は雷天高校大将の天満。狭間の剣道愛が合理性に欠けると不快感を抱く天満は、狭間のデータ剣道に対し効率重視の引き技で応戦していく。しかし突如試合中に天満の胴紐が切れてしまい―― 修繕の申し出をしたのはなんと狭間で!? 対照的な二人の試合の行く末とは――!?