あらすじ

神崎(かんざき)の力を利用し、国交省キャリアの寺本(てらもと)との勝負に勝った二宮(にのみや)。しかし、寺本は意趣返しのために、二宮が担当する総務省の事業計画をすべて潰すと豪語。実際に計画が頓挫しかけ、二宮は窮地に追い込まれる。政策交換で事態の打開を図ろうと考えた二宮は、ついに自ら、神崎に“仕事”を依頼することに――。
激昂がんぼ 1巻

総務省のキャリア官僚・二宮(にのみや)は、二流大卒というコンプレックスを抱えながらも、出世への情熱を胸に秘め、地元の広島県庁に出向していた。一方、同じ広島県の芸南(げいなん)市――「神崎(かんざき)シークレットサービス」の看板を掲げ、裏では事件屋として頭角をあらわしている若きフィクサー・神崎がいた――。裏世界を描いた前作『極悪がんぼ』の主人公・神崎と、表舞台に生きる二宮が交わるとき、新たな「がんぼ」が誕生する!

激昂がんぼ 2巻

総務省から出向しているキャリア官僚・二宮(にのみや)に、中央省庁でおきたトラブルがまわってきた。広島で行われる予定の港湾整備を潰すことが、二宮に与えられたミッション。だが、国交省から出向している寺本(てらもと)が二宮の前に立ちはだかる。窮地に追い詰められた二宮が活路を見出したのは、裏の世界で暗躍するフィクサー・神崎(かんざき)だった…!!――交渉は喧嘩だ!!港湾プロジェクト決着!地方の戦いが、国の未来を作る!

激昂がんぼ(3)

神崎(かんざき)の力を利用し、国交省キャリアの寺本(てらもと)との勝負に勝った二宮(にのみや)。しかし、寺本は意趣返しのために、二宮が担当する総務省の事業計画をすべて潰すと豪語。実際に計画が頓挫しかけ、二宮は窮地に追い込まれる。政策交換で事態の打開を図ろうと考えた二宮は、ついに自ら、神崎に“仕事”を依頼することに――。

激昂がんぼ(4)

潰されてたまるか!権謀うごめく人事異動。派閥争いに巻き込まれた男の戦い!――総務省・事務次官候補・財政局長のイスをめぐる、二宮(にのみや)のボス・田中(たなか)行政局長と大外(おおそと)大臣官房長の一騎打は……田中の負け。それに伴い、二宮も出世コースから外されてしまう。組織の人事は絶対――。しかし二宮は、人事を覆すべく、神崎(かんざき)、金子(かねこ)とともに大外サイド失脚の絵図を画策する!

激昂がんぼ(5)

目には目を……謀略には謀略を!権力に憑かれた人間の行き着く先は――。広島県庁に出向中の二宮(にのみや)は、中央への復帰を目前に、新たな左遷を命じられる。己の役人人生を賭け、巻き返しをはかろうと決意した二宮は、神崎(かんざき)の協力を得て、対抗勢力のスキャンダルを探し出す。その情報を、総務省の局長クラスへリークする二宮。果たしてその効果やいかに。「M資金」を扱った新シリーズも収録!

激昂がんぼ(6)

M資金(巨額融資詐欺)を画策中の神崎(かんざき)のもとへ、冬月(ふゆつき)の紹介で大阪から三村(みむら)という男がやってきた。ハタ所長ともつながりがあり、どこか神崎にも似た三村は広島に到着早々、ターゲットの社長に神崎の正体(詐欺師であること)をばらしてしまう。その後も何かと神崎の妨害をする三村だが、ある事件により次第に追い詰められていく。M資金をめぐる神崎と三村の勝負の行方は……!?

激昂がんぼ(7)

大阪の繁華街・ミナミの一等地を見つめる女がいた。女の名は嶺(みね)。売春宿も営むやり手の詐欺師である。嶺は顔なじみの三村(みむら)に地面師業(土地を利用した詐欺)を持ちかけた。成功すれば儲けは多いが、失敗すれば刑務所行きもありうるリスクの高い仕掛けである。三村は復讐をかねて、広島の神崎(かんざき)をこのシノギに誘った。神崎は三村に警戒しながらも、大都市への進出に思いをはせ、大阪へ向かった。

激昂がんぼ(8)

潰されるのは御免だ!!神崎(かんざき)vs.所長、因縁の決着!――西日本最大のフィクサーであり、神崎が裏業界に入るきっかけを作ったハタ所長。大阪のシノギを進める中、共同戦線を張っていた嶺(みね)が所長の術中にハメられた。神崎は所長を恐れるものの、潰されるくらいなら所長に成り代わり大阪で勢力を握ろうと決意する。そんな中、嶺は経団連の幹部と男女の仲になるよう所長に要求され――!?嶺に思いを寄せる二宮(にのみや)と三村(みむら)を巻き込み、神崎と所長の最終決戦が始まった!