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坂口杏子は38歳のパート主婦。なんだか最近妙に疲れやすい。そのうえ、シミ・ソバカス・シワも増えてきて、がぜん年をくった気がして仕方ない。姑からは早く二人目の子供をと催促されるが、とてもじゃないが…完全に自分が女として終わった気がするのだ。そんなときだった、パート先のショッピングビルの新人美容部員の小沢美香と親しくなったのは。ナチュラルメイクでとても若く美しい彼女だったが、聞けばなんと自分と同じ歳で、子供も学校で同じクラスだった。シングルマザーである美香は十歳近くも年下の薬剤師男性と交際中で、杏子は自分とのあまりの差に愕然とするばかり…しかし実は、美香は誰にも言えない秘密と、それゆえの複雑でデリケートな想いを抱え、ギリギリの女の人生を歩んでいたのだった―――…。(※本コンテンツは合冊版「人生の選択を迫られた女たちVol.1-2」の内容と重複しています。ご注意ください)