あらすじ

『ブレイクダウン』最終巻。愛を誓い合った神田サンをも失った大友だが、やっとのことで東京に到着。しかし、そこには無惨なビル群の墓場が!神田サンの生き別れの子どもを捜して、閉じ込められた高層ビルへと向かう………
ブレイクダウン(1)

大ヒットした『サバイバル』の青年版。小惑星ウイルビーが地球に大接近、地球衝突の危機!ミサイルでの迎撃で対抗するが失敗、小惑星ウイルビーは分裂、なんと太平洋に落下!大音響とともに地球の運命は、そして日本は?

ブレイクダウン(2)

天体と衛星の軌道追跡では第一人者の鳩山からの電話で山頂の天文台へ急行したTV局報道部・大友海里。スクープ第一主義のキャップ・内海と取材中、小惑星ウイルビーが落下。鳩山は死亡、二人は命からがら下山するが………

ブレイクダウン(3)

下山で見た物は壊滅した街!小惑星ウイルビーの激突は地殻を破壊し、大爆発を起こし、激震と衝撃波が世界を襲った。生き残った人々の惨劇!そして未曾有の大雨が襲来後、原因不明の伝染病がまた彼らを死の淵へと………

ブレイクダウン(4)

原因不明の伝染病で次々と死にいく人々……薬草のおかげで一命を取り止めた大友だが、残された人間は5人。大友は、生き別れの子どもに逢いたいという神田サンと二人で一路、東京をめざすが、その途中、見た物、そして失ったものは?

ブレイクダウン(5)

『ブレイクダウン』最終巻。愛を誓い合った神田サンをも失った大友だが、やっとのことで東京に到着。しかし、そこには無惨なビル群の墓場が!神田サンの生き別れの子どもを捜して、閉じ込められた高層ビルへと向かう………

ブレイクダウン

あれサバイバル?やっぱブレイクダウン!

ブレイクダウン さいとう・たかを
酒チャビン
酒チャビン

サバイバルとブレイクダウンの話がごっちゃになったため再読しました。こちらはちょっと新しい(1995〜1997年)のと、少し上の読者層を想定されてるとのことです。なので、少しムードは暗い感じがします。暗ければ暗い方がいいという方は、こちらが好みだと思います。ただ上の読者層向けとはいっても、さいとう先生特有のエロ描写は今作は控えめだと思います。 わたしは個人的には記憶で区別がつかなくなってるほど両方とも同じくらい好きです。 執筆当時の時代を反映してか、地球がピンチになる理由が、サバイバルは地震(+核爆弾?)なのに対して、ブレイクダウンは彗星の衝突(米軍がミサイルを当てたのが原因で軌道が変わった)となっています(1995年は阪神大震災の年なのですが、シンプルに地震にするとちょっとアレだったのかもしれません)。 というかサバイバルって明確な原因の描写がなかった気がしますね。地震とか核爆弾とかの説は出てましたが・・ あとサバイバルでは自然の中で生き抜く描写が多かったですが、ブレイクダウンでは崩壊した街が舞台のシーンが多く、この辺りも世紀末感が出てていて個人的には好きです。