あらすじ【スター発掘デジタル漫画グランプリ 佳作作品】祖母の右目は何も見えず、左目はのぞきこむたび違う色に変化する不思議な目をしていた。祖母は言う。「この左目は鴉天狗にもらったんだよ。」と…。在りし日の日本を舞台にした、人と怪異が織りなす愛と悲哀… 切ない短編作を集めた一冊。【収録作品】お迎え/時計屋の常連客/月光輪廻/細君の面/鬼の客人/恐い帰り道/枝波ゆれる/鬼は内/眼わけ
表紙のとおり、かわいらしい絵柄の漫画です。 「うたかた」のタイトルに似つかわしく、読み終わればふわりと消えてしまいそうな、河童や鬼などの怪異がかかわる物語が、9話綴られています。 作品の時代はまだ人々が和服を当たり前に着ていた頃。 洋服を着ていた人もいる頃。 物語から放たれる結末の哀しさ。 でもどこか救いがある世界観。 第一話の河童の話を読めば、ぐぐっと引き込まれると思います。