この物語ははるか昔…銀河星雲から何億光年もはなれたM78星雲の『ウルトラの星』と呼ばれた星に『宇宙警備隊』がまだ結成されていなかった頃の話である。その頃、全宇宙では暗黒勢力が暴威をふるい、ウルトラ族も戦乱の渦に巻き込まれていた。つぎつぎと惑星群は破壊・征服され、ウルトラの国の滅亡はもはや時間の問題であった。ウルトラの父は最後の手段を決意する。宇宙に散らばっているウルトラ族最強の戦士たち、ウルトラマン・ウルトラセブン・新ウルトラマン・ウルトラマンエースの4人を呼び戻し、父とゾフィーを含めた6人で最終決戦を挑むしかないと…! かたおか徹治の描くあの傑作コミックシリーズが電子配信にてよみがえる!
ウルトラシリーズの傑作漫画といえば、内山まもる先生の「ザ・ウルトラマン」をあげる人が大多数でしょうが、その世界観を引き継いでいるのがこの『ウルトラ兄弟物語』です。 昨今では新マン(帰ってきたウルトラマンことウルトラマンジャック)が酔っぱらって悪態をついていることで知名度があがってしまった作品でもあります。 内山先生の世界観を引き継ぎ、当時の小学館の学年誌のウルトラ兄弟の裏設定を踏まえ、オリジナルキャラクターが大多数登場し、読みごたえのある仕上がりになっているのは誰もが思うところでしょう。 コロコロコミックで第3次ウルトラブームを巻き起こした作品としてファンなら必見です。 またブームに乗って作成されながら不完全燃焼で終わったウルトラマン80連載版やテレビ化できなかったアンドロメロス、マルスの単話も収録されているのは嬉しいところです。 ただし1巻の表紙のウルトラマンレオ、アストラのレオ兄弟、話の間の挿し絵に使われる80が1巻に未登場なのがファンには少し不満かもしれません。