あらすじ

謎に包まれた有田家の旧館にある洞窟で、伝説の木乃伊が復活!暴走を繰り返して人をあやめた鬼を相手に、バーディーは夏美らも間近にいるなかで戦わざるをえなくなり…!?
鉄腕バーディー 1巻

地球に潜伏した凶悪テロリスト、クリステラ・レビを逮捕すべく、宇宙からやってきた警察官・バーディー。捜査中に遭遇した少年・つとむを誤殺してしまった彼女は、つとむの命を救うため、二心同体で生活することに…!?悪を追いつめるべく、バーディーとつとむの壮絶な闘いが始まる!!二心同体SFアクション!!

鉄腕バーディー 2巻

凶悪テロリスト・レビが手を組んだのは、バーディーの敵対勢力――同盟――。彼らが共謀して地球に持ち込んだ麻薬・酔魂草(スピリッツ)を使った人間兵器製造…。テロリストたちの脅威に立ち向かえ、バーディー!!

鉄腕バーディー 3巻

連邦捜査官・バーディーを消せ――!同盟側の要請に、テロリストたちが差し向けたのは可憐なる少女の姿をした人造人間・オンディーヌ。そのかわいさに、動揺を隠せぬつとむだが…!?敵の魔の手が、再びバーディーを襲う!!

鉄腕バーディー 4巻

俺が受けた以上の苦痛を味わわせてやる!バーディーへの執念を更に増幅させたバチルスは永瀬刑事に寄生し、つとむの教室に現れる。クラスメイトをも巻き込んだ大乱闘の中――夏美にまで牙を剥いた永瀬に、バーディーは!?

鉄腕バーディー(5)

日本の警察のみならず、アメリカまでもが未知の存在・バーディーの内偵を開始。そこで、バーディーを捕獲すべく、アメリカ兵が夏美を拉致。監禁現場に駆けつけたバーディーだが、アメリカが放った兵があらわにした姿は…!?

鉄腕バーディー(6)

氷川はついに酔魂草(スピリッツ)による人体兵器製造に成功。真僕会病院でその実験台にされている千明の身体も、徐々にスピリッツに蝕まれてゆく!病院から友を奪取すべく、バーディーとつとむは…!?怒濤の第2部、突入!!

鉄腕バーディー(7)

刻々と獣化が進行してゆく千明はそれを感じ取り、バーディーに自らの身体の異常を告白する。そこで、宇宙船内で千明の身体を検査したバーディーだが、目の前にさらされたのは驚愕の…!?

鉄腕バーディー(8)

己が抱える秘密を知るために、リーのマンションを訪れた千明だが、そこにバーディーの同僚・カペラが捜査に踏み込む。人を殺すしか術を知らないカペラは、千明に刃を突き刺す…。現場に駆けつけたバーディーだが、そこには新たな敵が!?

鉄腕バーディー(9)

千明の所在を捜すバーディーは、ついにテロリストの最難敵・ゴメスと対峙。つとむの友だちを救いたい…その一心で闘うバーディーだが、その思いはゴメスの一撃で叩き潰される。そして、助っ人捜査官がついに到着するが、その姿はなんと!?

鉄腕バーディー(10)

防衛庁も暗躍する、酔魂草(スピリッツ)による獣人化計画――何も知らずに氷川ケミストリィの研究所へと向かうつとむの姉・はづみも、その生贄となってしまうのか?そして、はづみの危機に気がついたバーディーとつとむは…!?

鉄腕バーディー(11)

はづみを救い出すために水没病院へ向かったバーディーとつとむだが、水中で水妖(オンディーヌ)と乱闘に。一方、病院内では重信が酔魂草(スピリッツ)の実験内容を氷川から奪おうとして攻防戦となる。勝つのは氷川の執念か、重信の意地か?

鉄腕バーディー(12)

バーディーが意識不明となり、体はバーディーなのに中身がつとむという状態に。2人の意識の混濁を避けるために、メギウスがつとむに語るバーディーの過去…。その小さな体に背負わされた少女の運命や、いかに!?

鉄腕バーディー(13)

育ての親のヴァイオリンに苦労をかけまいと、残酷な試験に挑戦したバーディー。だがその直後、テロが勃発。レビが送り込んだ巨大ロボットとバーディーが闘っている最中に、ヴァイオリンが援護に現れるが…。

鉄腕バーディー(14)

テロリストたちから酔魂草(スピリッツ)の餌食にされた、千明とはづみ。友だちや家族をもてあそばれたつとむは、ついに自ら闘う決意を固める!そこで、千明を執拗に狙うリーたち獣人を拘束しようとゴメスに提案するバーディーだが…。

鉄腕バーディー(15)

氷川が人体兵器製造の野望を成すべく、酔魂草(スピリッツ)計画を再開。一方、「氷川が君が、私は残りの獣人を殺そう」と地球人相手の闘いをゴメスから提案されたバーディーは、逡巡の末に氷川のもとへ。

鉄腕バーディー(16)

氷川を殺すという結果になり、やるせない想いを抱くバーディーとその現実を己のものとして受け止めきれないつとむ。そして、何も言わず友の前から去った千明。それぞれが痛みと喪失を味わい、歩き始めた旅路には…!?第3部突入!!

鉄腕バーディー(17)

謎に包まれた有田家の旧館にある洞窟で、伝説の木乃伊が復活!暴走を繰り返して人をあやめた鬼を相手に、バーディーは夏美らも間近にいるなかで戦わざるをえなくなり…!?

鉄腕バーディー(18)

木乃伊との戦闘中、突然武器と鎧を装備した紅葉が参戦!バーディーは、紅葉と女ふたりで共闘することに…!?旧館の地下で戦ったときより数段レベルアップした木乃伊相手に、鉄腕パワー全開!!

鉄腕バーディー(19)

夏美に正体を疑われ、大ピンチに陥るつとむ。そのうえ、バーディーの幼なじみで外交官のクレドが、独断で地球に降り立つ。そのクレドを捕獲しようとする一味に、つとむと夏美、須藤までもが宇宙船内に拉致され…!?

鉄腕バーディー(20)

二心同体の秘密がバレないようやり過ごしたかったが、外交部の陰謀を疑った軍人のクレドへの強引な尋問と、夏美や須藤への不当な扱いについにつとむが激怒して…。果たしてつとむたちは無事に地球に帰れるのか!?

鉄腕バーディー

一読して、読み返して、何度も楽しめる良い漫画

鉄腕バーディー ゆうきまさみ
名無し

YS(ヤング・サンデー)で連載された本作も、 YS休刊でBS(ビッグコミック・スピリッツ)で 連載された続編「鉄腕バーディーEVOLUTION」も 連載時に、どちらもほぼリアルタイムで読んでいた。 だが、あまりにも話が長く大きく内容も多岐にわたり、 正直、最初の頃がどうだったか途中でどうなったかとか 忘れていたりした。 なので改めて全巻通して読んでみたのだが、 やはり面白いし、 改めて読んだからこそ、ああそういうことで あのときそのあとこうなったんだったな、と ストーリーの機微や面白さや深さの再確認が出来たりした。 私の理解力や記憶力を棚上げにして言いますが(笑) 読んだ瞬間に面白く、読み返してまた面白い漫画です。 宇宙連邦の女性捜査官・バーディは異星人として 地球・日本で潜入捜査をしていたがミスで 地球人高校生男子・千川つとむ、を殺してしまいかける。 緊急措置としてバーディは自身の体に、つとむの意識を 取り込まざるをえず、本来のつとむの体の修復を完了し、 つとむの意識を本来の体に戻すまで、 一つの体に二つの意識を共有(もちろん周囲に秘密で)しつつ 地球人男子として日常生活を過ごすことになった。 しかし怪事件ともかかわらざるを得なくなり、 宇宙人捜査官・バーディとしての任務も 普通の男子高校生・千川つとむとしての生活も、 どんどんシッチャカメッチャカに。 さらに、怪事件は深く広く、宇宙的規模で 未来をも左右する大問題に拡大していって・・ 二心で一体という設定だけでも十分にSF的なのに、 そこからさらに多種多様な宇宙人や人造人間、 異種混血人や獣人からアメーバ的でいて知性がある生物など、 これでもかというほどに多士済々?なキャラが登場する。 そのうえで宇宙規模で連邦とか同盟とかの組織的対立もあり、 さらに宗教的黒幕も登場したり、旧帝国なんてのも出てくる。 よくもまあこれだけ多彩な登場人物と複雑な設定を 良い意味で面白い漫画として見せてくれたものだと思う。 とはいえ、さすがに話が大きすぎて複雑で、 そしてそれはそれで前述のとおり、 毎週にリアルタイムで読んでいた私は 理解や記憶が追い付かなくなってしまったが、 改めて今回に読み直して あ、やっぱ凄いわこの漫画、と思ってしまいました。 そういう意味では、今作品が単行本で全20巻、 続編のEVOLUTIONが全13巻と結構なボリュームなので 可能ならば1週間とか1か月とかの期間をかけて、 けれども間を開けずに続けて全てを読むのがおススメです。 一発でストーリー展開を全体像として 正しく理解したいならば。 そのように適度に集中しながら時間もかけて読まずに、 間を開ける読み方をしたらすぐにストーリーが 判らなくなりそう。(個人差はあるでしょうけれど) とはいえこれまた前述のとおり、 一話ごとの内容も面白いので、私みたいに一話ごとに 楽しみながら、気が付いたら色々と忘れていて あれこれってどういうことでこうなったんだっけ、と 思ったら改めて全巻を読み通すってのも良いかも知れません。 そういう意味で二度三度と読み返しても楽しめる漫画かも。 自分の脳力は棚に上げますが、面白さに太鼓判を押します(笑)。