あらすじ
ぽっちゃり系ファッション雑誌『Fuuuwa』の専属モデル・ふわこは、甘いモノが原動力のふっくらマシュマロボディー。そんな彼女の元に、イケメンライター・韮崎が密着取材にやってきた! しかし初対面の彼が放ったひと言は、まさかの「デブは嫌い」。これから1カ月間、どうなる!? そんな前途多難なふわこのところに、初めてのテレビの仕事が入る。「フワモ(『Fuuuwa』の専属モデルの略)のファッションショーの撮影」のはずだったのに、そこには裏の企画が用意されていて――!? そして最後に明かされる、韮崎の言葉の裏にあった事実とは――!?
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ぽっちゃりマシュマロ女子のふわこちゃんがかわいい! と思って読みはじめたら、自分らしさについて考えさせられるお話だった。 プラスサイズモデルのふわこちゃん。 たくさん食べて明るくて可愛くて…という姿をコンテンツとして消費しようとする人たちもいる。 甘い言葉と甘いお菓子を与えるひとよりも、「デブは嫌い」と酷い言葉を投げつけた韮崎の方がふわこちゃんの心のうちをしっかり見つめようとしている。 太ってようが痩せてようがありのままの自分自身を愛そう!というボディポジティブの考え方は素晴らしい。プラスサイズモデルの存在に勇気づけられるのもよくわかる。 でも、みんなが求める自分であるために無理をしてしまうふわこちゃんを見ていると、太ってようが痩せてようが呪いは根深いんだなと苦しくなった。 素敵なラストではあるんだけど、ちょっとモヤモヤも残るので続きがあればなあと感じた。