東亰――杜宮市。10年前に東亰を中心として発生した震災を経て、活気を取り戻した一都市。主人公・時坂 洸は、ここで不可解な現象に巻き込まる。見たことのない世界。見たことのない怪異。混乱のなか、薄れゆく意識にぼんやりとうつる“彼女”の姿…。日を改めて、時坂 洸は再び異界へと足を踏み入れる。そこから彼の世界が、運命が、大きく変わりはじめるのだった――。
遊撃士協会ル=ロックル訓練場。そこに正遊撃士(ブレイサー)となった、エステルの姿があった。せっかくの昇格も、彼女の心のなかにある暗いものが、エステルにつきまとっていたのだった。結社「身喰らう蛇」の間者として、エステルとその父・カシウスのもとにいた、ヨシュア。無意識の状態であるとはいえ、結社に動向を伝えていたこと、そしてなによりも、暗殺に加担していたことも加わり、エステルと一緒に過ごしていた彼は姿を消してしまう…。そのヨシュアの姿を追いながらも、正遊撃士としての一歩を踏み出すエステル。彼女の物語――。〈巻末には、底本のカバーや表紙などに掲載されていたイラストを「電子版オマケ」として特別収録!!〉
導力革命により、人々の暮らしが飛躍的に豊かになった時代。小国リベールで「遊撃士(ブレイサー)」を目指す明るく前向きな主人公の少女・エステルと、沈着冷静な少年・ヨシュア。二人を待ち受ける数々の困難と冒険。そして想いが新たな時代を切り開くーー!!日本ファルコムの大人気ゲーム『英雄伝説空の軌跡』を、啄木鳥しんきがコミカライズ!!