六浦健吾の二歳年上の幼なじみ・沢木秀利はゲイだ。秀利の高校卒業式の日、告白しようとした秀利を無自覚のうちに振ってから十年、健吾は後悔し続けている。抱いてくれるなら誰でもいい――そう言い放つ秀利に健吾は…!?
高校3年の三尾朝陽は、教師・北原史誓と秘密を共有している。鍵を掛けた社会科準備室で、放課後一時間だけキスをして気持ちいいことだけをする。やさしく、でも踏み込ませないで交わされる秘密――。一方通行のせつない恋に朝陽は…!?
もうじき30だというのに顔も身体も『子ども』らしすぎる石原世都は、気が弱い私立高校の美術教師。そんな世都の秘密…それは、年下の同僚・千澤口杜和と恋人同士だということ。杜和に厳しく、つれなくされ続け、世都はいつか愛想をつかされるのではとビクビクしていた。しかも『お仕置き』だという彼のエッチは、いつも死ぬ程ヤらしく気持ちよくて、世都はますます溺れてゆき――。※本文にイラストは含まれていません
高橋慎一は、はとこの義崇と微妙な関係。浮気癖のある男と拗れ、近くにいた男をあて馬にすることで別れ話を完遂したが、それは小さい頃に会ったきりのはとこ・義崇だった。ゆきずりと信じたまま体の奥まで弄られ、散々鳴かされてしまった記憶に身体は疼く。けれど、再会以来無邪気になつく義崇からは、あの夜の情熱は見えない。年下の義崇の将来を思えば、素直に身を任せることもできず…。※本文にイラストは含まれていません
写真学科に通う美大生・篠原亮祐は、バイト先のコンビニに毎晩訪れる真面目そうな隠れ美形会社員を気に入り、毎日見るのを楽しみにしていた。そんなある日、ひょんなことから彼・小井博巳に貸しが出来た亮祐は、彼をモデルに写真を撮らせてと頼む。レンズ越しに素の博巳と向き合うにつれ、外面とその素直さとのギャップに新鮮さを覚え、彼自身に惹かれる心を止められず――。※本文にイラストは含まれていません
大学助手の蓮実秋祐は、いとこの袴田涼嗣と同居している。同い年のくせに、際限なく甘やかしてくる涼嗣に、秋祐は密かに恋をしていた。近すぎる距離があたり前になっていた二人だったが、涼嗣が恋人・理名との結婚を決めたことから事態は大きく動き始める。秋祐は涼嗣への想いにピリオドを打ち、離れる決心をするが――。※イラストは含まれていません
派手で綺麗な顔をした24歳の征矢は、ある日立ち寄った図書館で、バスケ部の先輩・白倉に偶然再会する。当時、物静かで真面目な白倉と、頑なで斜に構えていた征矢は、相容れなかった。しかし互いに気にせずにはいられない存在でもあり…。再会後も、互いに興味を惹かれあう二人。自分がバイだと自覚していた征矢は、その関係を変えようと、白倉にモーションをかけるが――?※本文にイラストは含まれていません
【著者カラー原画を収録したリマスター版!】それは、あまりにも季節外れの大雪が降る日。晴山が再会したのは、大学を卒業したばかりの先輩・閑谷。ささいなすれ違いのせいで、お互いの気持ちを誤解していた二人は、ようやく本当の想いを伝えあうが…? 季節とともに歩んでいく、スローステップ・ラブ。
同性しか好きになれないことを悩んでいた真野未直は、高校最後の夏に新宿二丁目へ行く決心をする。しかし妙な連中に絡まれ、危ないところを強面の三田村明義に助けられ…。強面と威圧的な態度に反し、不器用な優しさを覗かせる明義に惹かれる未直。しかし必死のアプローチも全く相手にされず、明義はその正体すら教えてくれなくて――。※本文にイラストは含まれていません
SEの柳島千晶は、ホストクラブ『バタフライ・キス』で王将と呼ばれるオーナーの柴主将嗣と恋人関係にある。しかし千晶は、大学時代片想いをしていた王将に、強引に関係を結ばされたため、愛情があると思えないでいた。大学を卒業してもその関係は続いたが、ホストである王将を信じきれず、何度も逃げようとする千晶。その度捕らえられ、王将に淫らな『お仕置き』をされるが――?※本文にイラストは含まれていません
前作に引き続き小鉄子先生のテイストとはちょっと違うけど、ものすっごく良かった。 同性愛でいることの難しさが描かれていてとても切ない。 秀利はずっと健吾のことが好きで、でも無自覚のまま振られてしまって健吾の代わりを求めては彼らを健吾の代替にして自傷行為な状態だった。 親同士仲良いなら尚更道を外させるわけにはいかないと自分の気持ちに蓋をして、ってもう悲し過ぎる。 ついつい秀利の気持ちにシンクロしてしまって健吾の無自覚が罪!って思っちゃうけど健吾の思う「普通=異性」というのは一般的だし本当は責められないんだよね。 でも一度自覚して腹括ったら今までの自分の失敗を挽回すべく秀利を守って溺愛する健吾が良き。 元カノとの線引きも素晴らしかった。 ちゃんと本質見えてる。 (全男からチヤホヤされたいタイプだろう。) そして小鉄子先生も原作者も絶賛の三尾姉! 私も大好き! ちょっとでも姉を媒介にミオx先生と顔合わせる場面欲しかったなぁ。
原作ありの作品でちょっと切ない、いつもの小鉄子作品とは違った味わい。 先生が溺愛隠した塩対応で生徒と線を引いていた(のか?厳密には足踏み入れてたよw)のも、必死に先生を繋ぎ止めようと頑張るミオも良かったな。 とてもキレイなお話だと思います。
前作に引き続き小鉄子先生のテイストとはちょっと違うけど、ものすっごく良かった。 同性愛でいることの難しさが描かれていてとても切ない。 秀利はずっと健吾のことが好きで、でも無自覚のまま振られてしまって健吾の代わりを求めては彼らを健吾の代替にして自傷行為な状態だった。 親同士仲良いなら尚更道を外させるわけにはいかないと自分の気持ちに蓋をして、ってもう悲し過ぎる。 ついつい秀利の気持ちにシンクロしてしまって健吾の無自覚が罪!って思っちゃうけど健吾の思う「普通=異性」というのは一般的だし本当は責められないんだよね。 でも一度自覚して腹括ったら今までの自分の失敗を挽回すべく秀利を守って溺愛する健吾が良き。 元カノとの線引きも素晴らしかった。 ちゃんと本質見えてる。 (全男からチヤホヤされたいタイプだろう。) そして小鉄子先生も原作者も絶賛の三尾姉! 私も大好き! ちょっとでも姉を媒介にミオx先生と顔合わせる場面欲しかったなぁ。