森のピアノは、その少年を待っていた――。捨て去られたピアノ。壊れて音の出ないピアノ。いま、ひとりの少年の選ばれた指が、失われた音を呼び覚ます。少年の名は一ノ瀬海(いちのせかい)。彼は心に深く豊かな森を抱えていた。
その国の王子は17歳までに、必ず死ぬ——。 “7日の森”と呼ばれる魔法の森に棲む魔女のかけた呪いを解くため、レオ王子たちは命を懸けた冒険の旅に出る。 『ピアノの森』の一色まことが描く新たなる森のファンタジーの開幕です。
奇跡のタッグで描くジュブナイルサスペンス『ピアノの森』の一色まこと×数々のヒット作を放つ長崎尚志のタッグで贈るジュブナイル・サスペンス!! いつものように近所の森を探検していた少年・ヒカルとその友達。しかし今日は森の様子が、なんだか違う。なにかに誘われるように、森の奥深くにあるお屋敷に辿り着いたヒカル達。そこでのある「邂逅」をきっかけに日常が変容し出し…!?
愛すべき7人+1匹の家族の物語。村野家は大家族。小さな印刷所を経営する父、一平と……長男12歳の大和を頭に10歳の悠人、8歳の朝日、4歳の翔太…の男だらけの4兄弟と……おばあちゃん。あと住み込みヘルパーの関口さん……の7人家族だ。その村野家に料理人として働くことになった松平奈央28歳。奈央は3年前に亡くなった奥様の月命日に、桜山寺の長い階段を登り墓前に花を手向けることになるのだが、そこで震える黒猫と出会って…… ……歳月は奈央と家族をどこに運んで行くのだろうか?
誰かのための自分─────居場所をさがす、すべての私たちへ。調理師の松平奈央は、ワケあって職場を”転々”中。たどり着いた先は・・・個人宅!?(ビッグコミックオリジナル2019年7号)
近所でも一押しの悪ガキ・花田一路(はなだ・いちろ)少年。ある日、いたずらが過ぎ自動車に激突してしまう。幸いにも九死に一生を得たがこの事故以来、頭に残った9針のキズと共にオバケが見えるというコワ~イ能力まで得ちまったからたまらない。
ダメだけど……ドジだけど……切なくて……優しくて……人間ってこんなにも愛おしい!『花田少年史』・『ピアノの森』の一色まこと、1990年以来、20年ぶりの短編集です。人生を明るく歌う“人間賛歌”読み切りシリーズ『ガキの頃から』に加え、初期読み切り連載『ばか。』も収録。